針供養祭のご紹介。
2010.12.6 -[社務日誌]
本日、RAB学苑で和裁教室を開いている小松輝子先生と、その生徒さん等が針供養祭のご祈願にこられました。
針供養祭とは
折れた縫い針や古くなった縫い針などを、普段から固い物を刺している負担から、役目が終わった際には豆腐やこんにゃくなどの柔らかいものに刺すことで、針に対して休息を願い、これまで共に作り上げてきた針への感謝の心と、これからの裁縫の上達を祈願するお祭です。
一般的には2月8日が針供養の日とされている為、小松先生と生徒さんは、毎年この時期になると供養にいらっしゃいますが、その際にはいつも感謝の心で溢れており、お神酒や野菜や果物など沢山、御神前に奉納されます。
その小松先生は40年近く、東京で和裁を教えていらっしゃったそうなのですが、時を経て青森の地に戻り、教室を開いて指導するようになったそうです。
古くより針供養をされていたそうですが、不思議なことに針供養をした年は、一度も事故や怪我が起きたことが無かったそうです。そのことから、毎年、きちんと御神前にて供養をされるようになったそうです。
本日は、体調の関係などで生徒さんが全員参列することは出来なかったみたいですが、神事中には神妙な面持ちで参列され、玉串奉奠ではしっかりと感謝の気持ちを捧げておられました。
私達日本人が今、忘れかけている”物を大切にする心”。物に魂が宿るまで使用し、共に歩む。
今一度振り返るべき心のあり方だと思います。
皆様方の益々のご健勝並び裁縫上達のこと廣田大御神に祈念申し上げます。