令和元年5月1日に『令和』践祚改元奉告祭を執り行いました。

『令和』践祚改元奉告祭

平成31年5月1日より「令和（れいわ・Reiwa）」と改元されることが4月1日閣議決定され、先帝陛下の御璽御名を以て菅官房長官より発表されました。

先帝陛下の御譲位より、5月1日に践祚改元の諸儀式が新帝陛下のもと執り行われていきます。

それに伴い全国の神社では践祚改元奉告祭を執り行い恙なく無事に斎行されることを祈念する神事が行われます。

廣田神社でも践祚改元の諸儀式中ではありますが、午前10時より「令和」践祚改元奉告祭を斎行しました。

今回は氏子崇敬者だけではなく、一般の方も参列して共に祈られるよう先着50名の参列にてご案内しました。

チラシを少し配りSNSで紹介しただけにもかかわらず、満員の参列となりました。

奉祝の念を皆さんで一層分かち合うため、更に先着20名には宮司謹書の「令和」色紙と、参列者全員に菊の練り菓子を撤下品として授与しました。

この御代替りに関心を寄せるのは一般の方々だけではなく、報道機関の方々も同様で、沢山のマスメディアの方も取材に来ていました。

玉串拝礼では総代代表、敬神会代表、舞姫、そして参列者代表として神事終了後に記念奉納講演頂く三村三千代先生に奉奠して頂きました。

新しい御代のはじまりに参列している方々もどこか喜びに溢れている顔をしていました。

また、今回最年長の舞姫が豊栄舞を奉奏してくれることになり、一層奉祝の念を捧げることができました。

参列者全員で合わせる拍手の響きも心地よく社殿に響いていました。

いつもとは違った雰囲気に少し舞姫も緊張しているようでしたが、とてもしなやかに美しく舞っていました。

堂々としながらも優雅な舞に、参列者の皆さんも見入っていました。

宮中では践祚の儀式として剣璽等承継の儀、賢所の儀、皇霊殿神殿に奉告の儀、即位後朝見の儀が行われています。

神事の最中も途切れることなく践祚改元を奉祝するお参りの鈴の音が止むことなく響いていました。

最後に参列者へ宮司より一人一人に色紙と菊の和菓子を授与いたしました。

皆さんには大変喜んで頂けたようでした。

すぐ、残りの菊和菓子を社務所へ持っていき、参列者以外の方にも無料でお配りしました。

新しい御代が希望に溢れた良き御代へとなるよう皆さん思い思いに願いながら参拝されていました。

記念奉納講演

今回の『令和』践祚改元奉告祭に併せて記念の奉納講演を開催しました。

新元号である『令和』の典拠が初の国史によるものだということで、現青森県知事のご婦人でもあり古典の造詣が深い、八戸学院大短期大学部客員教授の三村三千代先生をお招きしました。

「新元号『令和』～万葉集の世界～」と題してお話し頂きました。

三村先生は県内のNHKカルチャースクールで古典についてお話ししている他、多数講演など行っており今年には小倉百人一首の解説本も出版されました。

新元号の事前発表直後に万葉集の典拠ということで、すぐ連絡したところ快諾頂き実現しました。

60名の定員に対しほぼ満席の大盛況の講演となりました。

語り口も非常に軽やかで、万葉集とはそもそもどのような歌集なのか、また新元号はどのような意味が込められて制定されたのか、とてもわかりやすくお話しくださり、聴衆の皆さんも思わず頷いていました。

盛大な拍手を以て講演が終了した後は今年出版した小倉百人一首のサイン販売となりましたが、あっという間に売れてしまいました。

参加された方は新元号が万葉集という素晴らしい歌集から典拠されたことに、とても嬉しく思います。といった声や、元号の由来を聞いて改めて日本の古典に親しんでみたいと思いました。などといった声を頂きました。

神事、記念奉納講演と厳粛且つ盛大に執り行うことができ、新帝の即位に氏子崇敬者皆さんが喜んでいました。

この御代替りを機会に日本の豊かな古典に触れる方が少しでも多くなればと思います。

皇室の弥栄、国の隆昌、世界の共存共栄、人々の安寧をお祈り申し上げます。