舞姫会の稽古が行われました。
2020.9.16 -[社務日誌]
令和2年9月4日に舞姫会の稽古が行われました。
今日は沢山の舞姫が参加してくれました。
先ずははじめの会で神様にご挨拶してから始めます。
先々週に引き続き、今日も神話のお勉強をすることにしました。
今回は舞の稽古はせず神話のお勉強だけにしたため、沢山お話しすることが出来ました。
国生みの神話から、天岩戸とヤマタノオロチや、国譲り、国づくりの古事記を代表する神話を読み解きました。
先輩舞姫達は幾度か聞いたことある神話ですが、それでも何度聞いても面白いそうで、とても真剣に聴いていました。
古事記が1300年経った今でも、こうして現代の子供たちに読み聞かせしても、色褪せることなく引き付けるものがあるという事は、それだけ、この物語に込められたものに日本の精神性が色濃く反映されているからだと思います。
神話を学んだから、何かが劇的に変化するとか、全員が道徳心を養うとかではありません。
しかし、神話を学ばなければ連綿と繋がれてきた、日本という精神文化を知ることは出来ませんし、幾重にも紡がれてきた祖先の魂を受け継ぐ事はできません。
また、20世紀を代表する歴史学者アーノルド・J・トインビー(1889-1975)は、「12、13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる。」という言葉を遺しています。
こうしたことは、今すぐわかる事象ではなく、大きな大きな時間を経て実感し、分かっていくものです。
残念ながら、現在日本ではこの自国の神話を学ぶ機会がありませんが、神社を通して、少しでもこうした教育を行っていければと思います。
今回も紙芝居を読むだけではなく、地図や、ゆかりの地や神社などを紹介しながら一緒に勉強しました。
今回もより深く学べたことで、様々気付くことがあったようで、楽しみながら聴いていました。
あっという間に時間も過ぎていきました。
ただ、驚いたのは、先輩舞姫達がこれまで読んだ紙芝居をしっかりと覚えていたことで、難しい神様の名前も言えていました。
私たち大人が思っている以上に、子供にとって神話教育というものが大切だということも気付かされました。
最後は終わりの会できちんと神様にご挨拶して終了しました。
久し振りに会った舞姫達もおり、帰り際も話が尽きず楽しそうにしていました。
これからも、神社だから学べることを増やしていきたいと思います。