全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

塩越稲荷神社の例祭並び海上運航が執り行われました。

2020.9.17 -[社務日誌

令和2年9月6日に外ヶ浜町塩越地区に鎮座する塩越稲荷神社の例祭が行われました。

塩越稲荷神社の例祭では、先ず塩越地区内の海に出航して海上安全、大漁祈願を祈る海上運航という神事が執り行われます。

多くが漁師をしてる地区で、時代によってはニシン漁などで栄えていましたが、現在はほぼホタテの養殖漁となっています。

海上運航では神事が斎行される船主を持ち回りで決定し、その船上で祭壇を組んで祈願した後、海へ繰り出して地区海域の四隅を祓い清めて散供をします。

この海上運航で選ばれる船主は、新調したり、修理して新しい装いになった船が選ばれるのが通例となっています。

海上運航では、船主が出港したあとを氏子の漁師も列をなして船を出していきますが、今年はコロナ禍により、船主の船上で行う祈願祭のみとなり、出航は取り止めとなりました。

そのため、船上での祈願祭終了後、船頭より海へ向かって祓い清め、氏子等によって散供しました。

今年の収獲は悪くないようですが、農作物同様、コロナ禍により疲弊した飲食業界の影響で、卸先が少なくなり、安くなってしまう心配をしていました。

続いて船岡久須志神社の末社である龍神宮にて神事を執り行いました。

この末社の龍神宮は、漁に出ていく男衆の無事帰りを待つ女性の心配する気持ちから創建された神社で、現在でも女性の方々が取り仕切ってお祭りが行われています。

年々参列者が少なくなっていますが、今年も滞りなく斎行することが出来ました。

続いて本社の船岡久須志神社の秋祭となりました。

境内から下北半島も一望できるほど良い天気となり、清々しい中でのお祭りとなりました。

例年であれば公民館へ移動して盛大な直会となっていましたが、今年はコロナ禍により中止となったため、前年ながら神事で終了となりました。

コロナ禍が終息し、来年こそは佳き年となるよう氏子総代皆様の益々のご健勝、ご多幸を祈念申し上げます。