舞姫会の稽古が行われました。
2020.10.17 -[社務日誌]
令和2年10月9日に舞姫会の稽古が行われました。
日毎に寒くなってきましたが、元気にみんな集まってくれました。
新嘗祭まで残り1ヶ月と少しとなってきました。
今年、最初で最後の神事での奉納になるので、様々な事がありましたが、感謝の気持ちを込めて有終の美を飾りたいと思います。
その前に古事記の勉強を再度行いました。
いよいよ「天孫降臨」です。
みんなが奉納する「新嘗祭」にも深く関わってくる神話のため、しっかりと学んでもらいました。
日本のという国がいかにして豊葦原の瑞穂の国になったのか、とても大事な物語です。
とても興味深々に聴いていました。
更に深堀して現在に伝わる名跡なども様々な資料を見ながら説明ました。
日本は神話の国から連続して歴史がつながっているため、古事記、日本書紀に縁する場所が現在でも沢山存在します。
そうした所を教えて伝えることで、一層興味を持って関心を寄せて楽しんでくれます。
大事な場面を学んだところで、早速舞の稽古になります。
新嘗祭が近づいているので、少しずつ本番と同じように意識しながら稽古をしていきます。
今年入会した新しい舞姫も、コロナ禍により、満足に経験や稽古を重ねられない中、とても上手になってきました。
コロナ禍によって抑制されることもありましたが、逆にそれを受け止めながら、その中で何ができるのかと、発想を変えていくこともとても大事です。
そのようなこともあり、今年は神事やイベントで舞えない分、古事記の勉強をしっかりして神様の物語を通して国の成り立ちを例年以上に学びました。
ただただ、決められた形を決められた音楽にのって舞うのが、巫女舞ではありません。
連綿と紡がれたきた日本の精神、文化に誠心を以て神様に捧げるとても神聖なものです。
ですから、適当な気持ちで舞ってしまえば、反対に神様に怒られることもあるかもしれません。
そのために、日々稽古を重ね、自分の舞に心を込められるよう頑張っています。
あっという間に今日も稽古終了の時間となってしまいました。
まだまだ稽古が続きますので、ひとつひとつの時間を大切にしていきたいと思います。
今年も稽古上、最高の舞で締めくくりたいと思います。