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社務日誌

青森田中学園感謝祭(針供養)が執り行われました。

2021.2.11 -[社務日誌

令和3年2月8日に青森田中学園感謝祭(針供養)が執り行われました。

青森田中学園様では昭和21年の創立以来、絶えることなく針供養が続けられ、一年に一度、物を大切にして感謝するという心を自覚させるために園児等をはじめ学園関係者が揃って感謝祭を執り行っています。

そもそも針供養とは、私たちの生活に欠くことができない衣類を縫製するにあたり、日頃かたい布を指している針をやわらかい豆腐へ刺すこで保養し休んでもらうよう慰める行事です。

その針供養は全国でも2月8日の事始めに行われるのが一般的で、この日に服飾に関係する方々はそれぞれ持ち寄った針を豆腐にさして慰めます。

例年であれば大学内の大講堂にて、青森中央学院大学大学院、青森中央学院大学、青森中央短期大学、青森中央短期大学附属第一幼稚園、第二幼稚園、第三幼稚園、中央文化保育園、浦町保育園、特別養護老人ホーム三思園、青森中央経理専門学校、青森中央文化専門学校から400人近い教師・生徒・園児等が参集して執り行われますが、今年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため場所も変更し、服飾の専門学生のみの参列となりました。

青森田中学園様では針供養という名称ではなく感謝祭としているのは、針だけではなく、それぞれの施設で日頃から使用しているコンピューターや包丁、書籍、おもちゃなど、欠かせない大事な道具や物も一緒に慰めるためです。

今年も祝詞奏上後、供養の儀式として青森中央文化専門学校の学生代表数名が、使い古された針を豆腐に刺して供養し、さらに学生代表が感謝の言葉を神前に捧げました。

また、数年前より恒例となった神事後の10分講話では針供養の感謝の心と共に、コロナ禍という未曽有の状況だからこそ、体験できない経験を大いに生かして、自分の大きな力をつける期間として向き合って欲しいというお話しをさせていただきました。

そのような講話に皆さん真剣に聞いて下さいました。

例年であれば更に第二部として、学生による様々な体験発表や、幼稚園、保育園の園児らによる感謝の言葉と「おもちゃのちゃちゃちゃ」の合奏をして一生懸命に感謝の心を伝える行事がありますが、それらも感染拡大防止の為、中止となりました。

大学をはじめとした教育施設や、介護施設など、人と人とが交わることが大大前提の中で、非常に苦しい日々を学園側もまた生徒や利用者側も強いられていますが、そのような状況でも前向きに感謝の心を忘れずに日々大切にしながら生きて欲しいと思います。

来年こそは新型コロナウィルスも終息し、例年通りの感謝祭が執り行われることを願うばかりです。

青森田中学園の先生、生徒を始め、関係者皆様の益々のご繁栄とご多幸を祈念申し上げます。

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