全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

おみくじの箱が壊されました。

2011.2.5 -[社務日誌

4日未明、社殿の賽銭箱横に置いてある三角おみくじの初穂料を入れる箇所が壊されていました。

破損部分

通常、何事もなければ破損する箇所ではなく、たとえ、台の上からおみくじの箱を落としたとしても壊れるとは思えない部分であります。

誰かが、盗んだとは考えたくありませんが、毎日お初穂料が納められている今、何も入っていない所をみると、そう確信するしかありません。

このおみくじは一日中社殿の横に置いてあります。それは、神社の場所が町の中心にあるため様々な業種があり、ライフスタイルも様々で、夜や夜中、朝方にしか参拝出来ない方も多数いらっしゃる事を考慮し、少しでも応対できない時間において、おみくじだけでも引けるようにと考え置いてあります。

置いてある場所

昨今の事情から考えれば、そんなもの一日中外に置いておくのが無用心なんだと叱咤されるかもしれませんし、実際お賽銭箱が壊され盗まれたことも過去幾度もありました。

それでも、神社の境内の中、まして、神様がお鎮まりになる社殿正面の場所でこのようなことが起きる事のないことを願い、こうして置いてありました。

お初穂料を盗むという行為は神様に対して罰当たりで非常に失礼であることは云うまでもなく、汗水流して働いた対価として頂いた給料から、神様に対してお気持ちを納めたものを奪い取るというところが大変遺憾であると共に悲しいことであります。

おみくじの初穂料は100円~300円程度のお気持ちですが、それはお金持ちの人、普通に暮らせている人から出したものであれば微々たるものかもしれませんが、毎日食べるにも必死な中でその気持ちを捧げた方からすれば身を削る思いであるわけです。

そのように人の思いも考えずに自己の利益のみを良しとして考え、自ら何かを成すわけでもなく、他から奪うことは恥じるべきことだと思います。

このようなことを考えた上で自らの行動を踏みとどまり慎んでいただければと思います。

「身の幸せ不幸せを思ふよりも、人のためにねがひ、人のために涙した一日の終わりを、神に感謝し奉る人は幸せであります。」伊藤駿治『神道微言』より