全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

第五回雅楽研修会がありました。

2011.2.15 -[社務日誌

先日より14、15日と神社庁研修所主催による第五回雅楽研修会が開かれ、当神社より権禰宜(ごんねぎ・役職名)2名が出向し、参加しました。

青森県は全土に亘って神楽の風習が強く、各神社でも祭典時には神楽が演奏されることが殆どです。

パート稽古 笙

廣田神社がある東青地域も津軽神楽という神楽が主流で、雅楽を扱っている神社はごくわずかです。

そのため、参加者の殆どは初心者で、経験者といえど講師の資格を有することが出来るほどの実力ではありません。

しかしその分研修会に参加する受講者は非常に熱心で、いつか神社にて演奏する目標を掲げて熱心に稽古しています。

パート稽古 龍笛

研修会では雅楽講師として八甲田神社宮司の小笠原先生と補助講師として、同じく八甲田神社権禰宜の小笠原先生、野辺地の神明宮より鈴木先生がお越しになり、パートごとにご指導頂きました。

初日は開講式が行われ、小笠原先生より雅楽についての話や楽器の説明などがあり、その後稽古が始まりました。まず、雅楽では必ず覚えなくてはいけない唱歌と呼ばれる、音を発して歌いながら覚える楽譜みたいなものを、手とひざを使い、拍子をとる所から始めました。

初心者ばかりでしたので、最初はバラバラでありましたが、次第に時間がたつにつれ、皆の拍子が合っていきました。そうすると自然に心も和んだのか、それから程よくリラックスしながら出来るようになりました。

その後はパートごとに稽古をつけて頂き、各人の習得の度合いにあった形で指導していただきました。

パート稽古 龍笛2

二日目に奉納演奏することから平調音取と越天楽という曲を演奏する為、夕方まで、気合を入れて稽古しました。

二日目はまず、パートごとに稽古をしましたが、集大成の奉納演奏に受講生はもちろんのこと講師も熱がはいり、昨日以上に気合が入りました。

奉納演奏をする前に最後の稽古として、全員で合奏をして確認いたしました。

そして、いよいよ神社庁ご神前にて奉納演奏が行われました。決して上手な演奏ではありませんでしたが、この二日間で得たものの大きさと成長した技量は大変有意義なもので、心がこもった演奏を神さまへ奉納できたと思います。

廣田神社でも津軽神楽のほかに、昨年の秋ごろより神職が雅楽を稽古し始め、今年の何れかのお祭では一管だけでも演奏することを目標に、ゆくゆくは神楽と雅楽を祭典の中で上手く使い分けて演奏していきたいと思っております。

パート稽古 篳篥

最後に講師小笠原先生より「雅楽として楽器を練習し、一つの曲を完成させるのは非常に難儀なことではあるが、その達成感はとても大きい。しかしながらそれを感じて味わうためには、まず雅楽そのものの面白さを知り、そのために日頃より稽古を欠かさずして欲しい。」というお話をいただきました。

何事も一日にして成らず。毎日積み重ねる稽古が確かな成果を挙げてくれます。

これからも毎日稽古したいと思います。