いのちと出会う会に参加してまいりました。
2011.4.23 -[社務日誌]
社務日誌が更新されていませんでしたが、20~23日まで奈良・大阪へ行っていました。
今回の目的は奈良、大阪の神社・仏閣を巡り、参拝するのはもちろんなのですが、「いのちと出会う会」という講演を聴きにいくために行ってまいりました。
講演の話をする前に、今回参拝した神社・仏閣を紹介しますと、
奈良県の春日大社、氷室神社、興福寺、東大寺、そして、社寺ではないですが平城京跡、大阪府では大阪天満宮、今宮戎神社、生国魂神社、廣田神社、齢延寺、大連寺、應典院に参拝してまいりました。
奈良県の上記の社寺はご存知の通り、ほとんどが世界遺産に登録されており、それに相応しい深遠な装いで、多くの参拝者で溢れていました。
また、大阪の社寺は決して境内が広いというわけではありませんでしたが、綺麗に整備され、人々の信仰の拠り所となっている雰囲気を感じました。
奈良、大阪の社寺を参拝を通して感じたことは非常に境内を綺麗に保ち、信仰の場であるということを教化できる対応が出来ていたことでした。
これらは長い歴史の中で、都会にあり続ける難しさの中から育まれた部分も大きいのではないかと思いました。よって、規模は違えども廣田神社も同様に県庁所在地の都市部にあるということを考えると、これから歴史を紡いでいく1つ方法として非常に勉強になりました。
今回の最大の目的である講演は上記の神社・仏閣の最後に書かれている大連寺、應典院というお寺にて行われました。
先日、「葬式をしない寺」(新潮新書 著:秋田光彦)という本をたまたま手にとって読んだ際、お寺が抱える問題やこれから向かうべき道というものが書かれており、そこにある問題提議は神社界も直面している事柄でありました。
そこで、運よく、その著者である住職さんがこの本について講演をするということで急遽大阪へ行くことになりました。
内容については本を読んで頂ければわかりますので、あえて説明はしませんが、私が興味を持ったテーマが「日本で1番若者が集まるお寺」、「無縁社会からの脱却」、「お寺の存在意義」についてでした。
このことについては正に、神社界も同じように抱える問題で、この問題解消に奮起して実践して行った方の、生のお話を聴くことで、これから向かうべき一つの在り方を学ぶことが出来ました。廣田神社が千年続いた歴史を、今の時代からさらに千年続くように奉仕をしてゆくことが神職の大事な仕事の一つでも在ります。
こういったように、神社からだけではなく、お寺からも学ぶべき所もたくさんありました。機会があれば様々な講演などにも参加して見識を深めたいと思います。