端午の節句です。
2011.5.5 -[社務日誌]
本日は五節句の1つである端午(たんご)の節句です。
端午とは諸説ありますが、もともと「端」を初め、「午」は五の意味があり、その月の初めの午の日のことを指して上旬の5日であるという意味でありました。
そのため、古くは5月5日ではなく違う月にも行われていたそうです。
五月は古くから物忌みの月とされ、「さつき忌み」と称して田植えが始まる際に早乙女が忌み篭り心身を潔斎して祓い清めることで神様を迎えるという慣わしがありました。
平安時代頃に入ると、月と日が重なる日を吉日としてお祝いし、人形や菖蒲酒をもって邪気を祓う習慣が大陸から伝り、日本でも菖蒲や蓬を軒に吊るしたりちまきや柏餅を家族揃って食べていました。
その後、次第に時代が経つにつれ鯉のぼりの龍へと駆ける様に出世の縁起を担ぎ、武者人形などを飾ることで逞しく健康にあるようにと、雛祭りの女の子の行事に対して男の子の日としてお祝いされるようになりました。
現在では武者人形を飾り、鯉のぼりを建てて、家族揃って着飾り、男の子の健康、幸福を神社へお参りして祈願します。
また、生後初めて迎える初節句(男の子5月5日、女の子3月3日)では神社で祈願した後、ちまきや柏餅などを用意し、親戚・知人が一同に会して赤飯などのお祝い物を振る舞いするのが慣わしとなっております。