第85回四條公祭が執り行われました。
2011.5.15 -[社務日誌]
本日、午後から四條公祭が社殿内にて執り行われました。
このお祭りは、景行天皇より膳の大伴部(かしわでのおおともべ)の姓を賜った料理の祖神様である磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と料理技法である四條流の庖丁式を確立した四條中納言藤原政朝公に日々の食の営みに感謝するとともに、これからの料理技法向上を祈願するお祭りです。
市内の板前さんである料理人が集まり組織する「青森清庖会」という団体が毎年4月に主催しておこなわれますが、このたびの東日本大震災の影響を受けて延期となっておりました。
しかし、80年以上続くお祭の伝統を繋ぐため、「青森清庖会」の強い思いにより、中止にはせず、今年度も行われました。
本来であれば境内にある「庖刀碑(ほうとうひ)」と呼ばれる石碑に、今まで使用してきた命の道具である庖丁を納め、感謝の念を込めて慰める庖刀碑慰霊祭を行いますが、今回は強風のため、四條公祭に合わせて行いました。
今回はこのようなこともあり、皆様、仕事の休憩時間を使っての参列であったそうですが、多くの方が集まり、終始神様に感謝の思いを奉告しておりました。
食すというものは命を繋ぐもので、料理をするということはその命の恵みを豊かにする大切なものであります。
これからも食に感謝の奉告を申し上げ、更なる料理向上を祈念いたします。