夏越大祓式を執り行いました。
2011.6.30 -[社務日誌]
本日、夕刻より50名程の参列者のもと夏越大祓式が執り行われました。
朝から大雨となり、今年は社殿内にて大祓式を行うこととなりましたが、途中で雨が止んだため茅の輪神事は外で行うことが出来ました。
夏越大祓式とはこれまで無事過ごせた感謝の祈りと共に、日常生活を送る中で知らぬうちについてしまった半年間の罪・穢れ(けがれ)を祓い清める神事であり、今回の6月晦日と12月の大晦日に行われます。
大祓式の歴史は古く、古代律令体制より宮中では正式な行事として行われ、全国の神社においても盛んに行われるようになりました。
また、「備後風土記」にて蘇民将来という者がスサノオノミコトより茅の輪を授かったことにより災厄退散を得たという伝記から、夏越大祓では茅の輪をくぐり抜けることで災厄を祓うという神事も行われるようになりました。
神事では参列者も神職と合わせて大祓詞(おおはらえことば)を宣読し、切麻(きりぬさ)、大麻(おおぬさ)等の祓具によって心身を祓い清めました。
夏越大祓式では神様に対して祝詞を奏上して申しあげるのではなく、神様からの言葉を人の口から「宣る」形で行います。
大祓詞を神職参列者共に心を一つに発すると不思議に雨がやんだため、外へ出て全員で「水無月の夏越の祓ひ する人は千歳の命延ぶといふなり」という神歌を詠唱しながら茅の輪をくぐり、最後に罪・穢れを移した人形を忌火によって祓い清めました。
廣田神社で夏越大祓式を行うようになったのは数年前からでしたが、年を重ねる事に申し込みされる方、参列される方が増えており、本年度も雨天での決行となりましたが昨年の倍近くの参列があり、少しずつ氏子崇敬者に周知されているようです。
来年は、より多くの方に、神様の恵みによる日々の営みへ感謝をし、幸せな生活を送ることを願うこの神事に参列して頂きたいと思います。