全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

献納されたお花を紹介します。

2011.7.4 -[社務日誌

先週、池坊・葛西栄峰先生から献花されたお花のご紹介です。

真夏の暑さに寝苦しい夜が続きながらも梅雨の滴る日も多く、セピア色に変わる風景に土の蒸せる匂いがどこか哀愁を感じる日々です。しかし、青森最大のイベント、ねぶた祭も早一ヶ月をきり港に近づくと盛んに囃子が聴こえて心が躍る毎日です。

献花

さて、今回のお花はアワ・アンス・カスミ草・ソングオブインディアだそうです。

散りばめられたアワが稲米のように穂が膨らみ太陽の恵みを一心に受けて溢れんばかりの生命力が小さいながらも伝わってきます。

そのような中にも瞬間に目に付くアンスの原色的な発色をするピンク色が夏の爽やかさを感じさせ、カスミ草の小粒の白い花がその明るさを上手く和らいでいるように見えます。

献花

毎回そうですが、活けられた花を見ていると人間の在り方を表現しているとつくづく思います。

花瓶という地球に我々は存在しており、一つ一つが全く違う。容姿がいい花もあれば決してそうではない花。見た目は良くなくても心を和ます香りを発する花。メインのような美しさは無いけど引き立て役になることでその美しさが発揮されるもの。

しかしそのいずれも単体ではなく、様々な種類が複数存在し共存することで初めてその1番美しい姿となる。

我々も地球という大きくも小さいこの中で1人1人出来ることが違い、同じ人など決していない世界で、それぞれが持っている美しさに手を取りつなげることが本当の平等であると思います。

献花

お花をご覧になりたい方は気軽に廣田会館までお越し下さい。お待ちしております。