全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

50日祭が執り行われました。

2011.7.6 -[社務日誌

本日、神徒さんの50日祭が執り行われ、仮祖霊舎から祖霊舎(先祖をまつる神棚のようなもの)へ霊璽(故人の御魂を宿すもの)を合祀しました。

地域や親族関係にもよりますが、一般的に神道では50日祭と共に忌明けとなり、日常の生活へと戻っていきます。

神棚

(写真は神棚の鋪設例です)

よく1年間は神事ごとや祝い事を慎むという方がいらっしゃいますが、これは「忌中」と「喪中」を混同している場合が多いです。

服忌の「服」と「忌」とはそれぞれ別の意味があり、「忌」は死を畏れ、忌み慎み、ひたすらに故人を偲ぶ期間で、この間は御霊なごめの大切な時で社会的付き合いを遠慮することです。また、「服」は忌が過ぎて未だ悲しみの中にあっても徐々に通常の社会生活に復帰していく期間で、その日数は各自の心情に委ねられます。

つまりは50日の忌が明けたのであれば神棚を元に戻して神まつりを再開したり、神社へ参拝したりして祭礼行事に加わるこも問題ありません。

そのため、忌中というのは死後より忌(50日)までのことを指し、喪中とは死後、忌中、そして服する期間のことを指します。

ですから、忌が明けたら日常生活に復帰し、いたずらに「忌」や「服」を延ばすことはかえって「神まつり」を疎かにするため、神様に失礼となります。

(青森県神社庁「神さまごとと不幸ごと」より引用)

今回の神徒さんは神まつりに非常に敬神が篤く、しっかりと忌明けを理解されていて、神まつりの復帰の準備もされていました。

故人の御霊が安らかに鎮まることを祈念申し上げます。