全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

上小国小国神社と塩越稲荷神社の例祭が執り行われました。

2011.9.4 -[社務日誌

本日、外ヶ浜町に鎮座している上小国小国神社と塩越稲荷神社の例祭が執り行われました。

上小国小国神社は毎年春の大祭にて御奉仕となるのですが、その祭典日が先の東日本大震災が起きた数日後であったため、今年は秋の大祭にて御奉仕することとなりました。

上小国小国神社

この小国神社は社名から推測される静岡県に鎮座している小國神社の神様を勧請したわけではなく、この小国地域一帯に鎮座していた諸神社を統合して合祀されたことから小国神社とされているそうです。そのため、御祭神も稲荷の神様が祀られています。

また、今年は七庚申と呼ばれる年にあたり、通常庚申の日は年に約6回訪れるのですが、3、4年に一度5回や7回庚申の日がある年もあり、その時には盛大にお祭が執り行われます。

庚申塚

そのため、今年は庚申講の方々が、前日より夜更かしをしながら家を回り、小国神社の祭典に合わせて七庚申のお祭も執り行われました。

そして秋の大祭では上小国の子供等が集まり、お山参詣の行列を作り、地域を練り歩きます。この上小国では大変立派なことに、この秋の祭典だけは自治会で仕事は全て休みにするようにして、町をあげて行うそうです。

小国神社お山参詣

そのような気持ちで村の鎮守様を御守りしている皆様に私も大変嬉しく思います。

その後は村の皆さんが集合して踊りやカラオケをしながら老若男女、直会を共にして滞りなく終えました。

また、塩越稲荷神社ではこの例祭時に海上運航と称して、漁船で海上安全、大漁祈願の祭典を行い塩越地区の海域を複数の漁船と共に太鼓を叩きながら海に繰り出し、その四隅を祓い清めて海にお供えをします。

毎年行うのですがこの時期はやませが吹いており、海が荒れやすい為、実際は数年に1度ぐらいの間隔でしか海に出て祭典が行われません。

このやませというものは真っ青に晴れた青空のような天気でも強い風が吹き荒れているため、晴れているからといって必ず海が凪の状態になっているとは限りません。残念ながら今年は天気は良好であったものの、やませが吹いていたため海上運航は行われませんでした。

そのため、運行はせず、停泊している船で祭典を執り行いました。その後、漁に出る夫の無事を祈願する為に創建された龍神宮並び本社にて例祭を執り行いい滞りなく終えることが出来ました。

両氏子総代の皆様の益々の繁栄を祈念申し上げます。

※写真は上小国小国神社のみです。