津軽神楽の稽古がありました。
2011.10.12 -[社務日誌]
先日も津軽神楽の後期の稽古が夕方より諏訪神社の斎館にて行われました。
津軽神楽は正徳年間に堰八豊後という神官が津軽藩の命により吉川惟足の流れの神楽の伝習を受けて、藩に持ち帰り高照神社に奉楽したのが始まりとされています。
この神楽は、社家(神職の家柄)にのみ伝承される高貴な舞で、現在もほぼ口伝の形で伝えられており、津軽地方各神社の大祭などで神楽が行われております。
前回同様、五拍子、職掌と呼ばれる拍子を全員で繰り返し、今回は大太鼓と小太鼓にて実際に演奏しながら確認をしました。
大太鼓と小太鼓はほぼ同じ拍子を打つ為、お互いの息がしっかり合わないと不協和音になってしまうため、先輩方にフォローを頂きながら稽古しました。
また、「雷声(らいじょう)」と呼ばれる舞の付かない楽があり、御神威を発揚するために祝詞奏上の前に必ず演奏される拍子を執り行いました。
これらは普段のご祈祷の際にも頻繁に奏されるため慣れてはいるのですが、それがかえって仇となり、各々が癖の付きやすい楽となっています。
それらを実際に演奏しながら再確認をしました。
先日、告知をしましたサンロード青森で開催した神宮の写真展では御蔭様をもちまして大変な好評を得ることが出来ました。
今回のような一般の催しではほとんど披露されることはない神楽ですので、ご覧になりたい方は各地で行われる夏の大祭へ是非御参列下さい。
※写真は当神社例祭での様子です。