全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

被災地へボランティアに行かせて頂きました。

2011.10.14 -[社務日誌

10月12~13日、青森県神道青年会による復興支援ボランティア活動に当神社権禰宜が参加してきました。
今回は陸前高田市にて活動させていただくことになりました。

以下、出口権禰宜:記

陸前高田市

廃棄場所

活動内容は事前に決定しているのではなく、集合した当日にボランティアセンターの割り当てによって決定されるのですが、今回は気仙町今泉に御鎮座している諏訪神社の参道付近を整備する作業となりました。

復旧作業場所

被災した現場の作業活動は復興と共に日々変化していく中で、偶然、私達、青森県神道青年会に割り与えられた作業現場が、地元の神社での復旧活動でありました。その事に些か驚きながらも、会員一同神様からの導きであると感じずにはいられませんでした。

神社石碑群

活動としては、この度の被災によって処理されないまま参道に生い茂ってしまった草を刈る作業に終始汗を流しました。

草刈といっても津波の影響で堆積した泥や家財道具をはじめ、釘や突き出た瓦礫物を取り除くという作業もあるため、細心の注意を払いながらの作業となります。

復興幟

場所は一面伸び放題の草木で生い茂っているため、一見何もないような所だと思い作業を進めると、掘れば掘るほど土の中から生活用品が見つかり、草刈りが進めば進むほど、後方にはそれら瓦礫などが堆積していきました。その光景に、改めて津波の凄まじさを実感させられました。

総勢11名で作業をした結果、ある程度きれいになったところで日も落ち始めたため作業終了となりました。

現場

それでも、まだまだ倒れた社名碑や御社殿に続く階段の崩れ等が多々有り、危険で無残な状態であました。これらは手作業で行うには非常に困難で、重機の取り扱いが出来る業者の協力が不可欠であると感じました。

神社からの風景

作業後は、会員一同、一日でも早く元の姿に戻られるよう再度お参りをして帰宅の途につきました。

今回の陸前高田での作業をもって青森県神道青年会のボランティア活動は今年度最後になるかと思いますが、これを一過性のものにせず、来年以降も引き続き微力ながら協力させて頂きたいと思います。

最後に、仮設住宅にて大変な生活におかれているにも関わらず、まず氏神神社の復興を望んでいる地元住民の氏子の姿に大変感動すると共に、改めて神職として奉仕する自分達の役割というものに対して身の引き締まる思いでした。

被災された皆様の平安なる生活が一刻も早く取り戻されますよう篤く祈念申し上げます。