津軽神楽の稽古がありました。
2011.10.19 -[社務日誌]
先日も津軽神楽の後期の稽古が夕方より諏訪神社の斎館にて行われました。
津軽神楽は正徳年間に堰八豊後という神官が津軽藩の命により吉川惟足の流れの神楽の伝習を受けて、藩に持ち帰り高照神社に奉楽したのが始まりとされています。
この神楽は、社家(神職の家柄)にのみ伝承される高貴な舞で、現在もほぼ口伝の形で伝えられており、津軽地方各神社の大祭などで神楽が行われております。
今回も五拍子と呼ばれる拍子を数度全員で繰り返し、今回は大太鼓と小太鼓にて実際に演奏しながら確認をしました。
新たに小太鼓も購入した為、何人か合わせて同時に演奏しました。
その後は前回同様、「雷声(らいじょう)」の稽古に移りました。
小太鼓も増えたため、若手神職を中心に合奏の拍子を叩いていきましたが、拍子を合わせる大太鼓に中々合わず、所々バラバラになってしまいました。
ですが、ただ手打ちだけで稽古するのではなく、実際にバチを握って太鼓を叩くことで感覚が直に伝わり、直し所が沢山見えてきました。
神楽は均等なリズムだけではなく、そこに合奏する演者はもちろん、そこに居る人、その空間にあわせて、呼吸を創り、合わせていくため、お互いの意思感覚が統一しないと演奏にならないのです。
そうした難しさを改めて感じながら、神様へ奉納するものが如何に洗練された尊きものでなければならないかというのを再考させられました。
来週で後期の合同稽古は終了します。それまでしっかりと自主稽古をしていきたいと思います。
※写真は当神社例祭での様子です。