全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

ねぶた絵馬奉納の彫蓮「結願」報告会イベントに参加してきました。

2011.12.19 -[社務日誌

週末、東京都青山へ、ねぶた祭神輿画の万灯絵馬を当神社へ奉納していただいた彫蓮さんの報告会イベントに参加してきました。

結願

彫蓮さんは東日本大震災の復興と鎮魂の祈願を込めて当神社を一枚目の奉納先として出発し、約一ヶ月をかけてボランティア活動をしながら被災4県を回り、神社・仏閣へ絵馬を奉納する旅をされておりました。

旅の道中には神輿画の他に持参した画材道具を用いて、出会った方々に即興で絵を描いて差し上げてもおられたそうです。

彫蓮さん

その行く先々をビデオカメラで撮影し、一つのドキュメンタリーに編集して、新年を迎える前に今一度この震災で起きた出来事、現状というものを東京の人々に忘れないで欲しいという願いを込めて、「結願(けちがん)」ふるさと東北の今 ~ボランティア行脚と神輿画奉納の旅~というイベントを開催したそうです。

今回、無事にその旅を終えて、イベントを開催するというお手紙を頂いたため、これも神様からのご縁と思いイベントへ参加させて頂きました。

会場に入るとすでに結構な人が来ており、大変な熱気で溢れていました。

神輿画

会場にはギャラリーが設けてあり、旅の道中を撮影した写真が貼られ、様々な方が真剣に見ておられました。

ギャラリー

ギャラリー

少し歓談したのち約1時間程の上映会が始まりました。そうすると先程までガヤガヤしていた会場も静まり、会場内の人々が一心に映像を見入っておりました。

上映会

その映像は彫蓮さんが実際に行って体験したからこそ感じる思いが、画面からひしひしと伝わり、非常に考え深い内容となっておりました。

奉納祭上映

上映終了後にはもう一つのイベントである岩手県箱崎市の虎舞が披露されました。

この箱崎市の虎舞は、震災によって仲間が亡くなり、道具が壊れ、衣装その他も泥に埋もれ、向こう三年は舞うのが叶わない状況の中、彫蓮さんとの出逢いがあり、今一度、東京にて再起を賭けて舞おうというそれぞれの篤い思いのもと、何とか間際で叶うことが出来たそうです。

まずは大きな用紙に彫蓮さんの即興による虎の絵を描き、書き終わると同時にその絵を破って虎舞が始まりました。

即興虎絵

その虎舞は私が今まで見たどんな舞よりも凄い迫力で、心からの叫びを舞にしているようでした。

虎舞

観客もその舞に圧倒されており、終了後には虎舞の方々も汗と共に薄っすらと涙を浮かべておりました。

虎舞

最後に虎舞の方々からサプライズで彫蓮さんへ虎舞の虎頭がプレゼントされましたが、予想外のことに彫蓮さんも用意していたサプライズが虎舞の虎頭でした。その不思議な瞬間に会場も大きな驚きと笑いが起こっておりました。

新旧虎頭

すると、虎舞の方々から新しい虎頭で舞たいとの申し出があり、最後にもう一度素晴らしい舞を見ることが出来ました。

虎舞

この虎頭は箱崎の神社にて御霊入れをし、神職より目を書き入れてもらうことで命が宿り、本当の虎舞となるそうです。

子虎

そうして大盛況の内に終了しました。

そのような神様が結んだ様々な縁に感謝を感じながら大変良い機会となりました。

初代彫蓮さんHP→http://www.horiren.com/

絵馬奉納記事→http://hirotajinja.or.jp/page-4164/