全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

茶道の初釜に行ってまいりました。

2012.1.10 -[社務日誌

昨日、普段稽古している茶室がある”百代”にて、裏千家 淡交会 奥村社中の各教室の生徒さん並び、茶道の諸先生方が参集して”初釜”が開かれました。そこで、宮司も奥村社中の1人として参加してきました。 

百代玄関 

初釜とは・・・

新年初めて開く茶会のことを”初釜”と呼び、通常、正月の雰囲気が落ち着き始める1月10日前後に開かれます。

その歴史は、千利休と並んで称される偉大な茶人、津田宗達が永禄8年(1565)の4日に「初風呂」と称して、お客を招いて開催した茶会から始まったといわれています。

その後、江戸時代に入ると「茶湯始」や「初茶湯」と称して盛んに行われるようになったそうです。

初釜では掛け軸に新春を表現したものや、お花には中心を丸く結んだ床につくほどの長い柳に椿をあしらった物を飾るなど、いくつか約束事があります。また、菓子や茶道具なども新春にふさわしい絵柄や物を使用します。

濃茶

茶道を習い始めて早2年が経ち、初釜の参加も2回目なりました。今年も社中を始め、来賓の方も合わせまして20数名の参加がありました。

本来の形式であれば「待合」、「席入」、「初座(懐石)」、「中座」、「後座(濃茶・薄茶)」の順番で行われるそうなのですが、茶室の広さや、時間の問題もあり、昨年同様に「待合」、「席入」をして、先に「濃茶」と「主菓子(おもがし)」を茶室にて頂きました。

濃茶の席では話を交わさないのが通例ですが、新年初の顔合わせに加え、いつもの和やかな社中の雰囲気からか、ついついお話をしながらのお茶事となりました。

床の間

今年は宮司が所属している社中の婆娑羅組のメンバーで薄茶を点てるということで、初座が始まる前に丹念に復習をして臨みました。

昨年同様、お作法は座って行う座礼ではなく、立って行う立礼にておこなわれました。

大広間

料理も趣向を凝らしたものが並び、色彩豊かながらも上品に縁起の良い食材が惜しみなく調理され、大変美味しくいただきました。

ついつい楽しい雰囲気にお酒も進みましたが、お点前が近づくと次第に酔いも冷め、程よい緊張感の中で点てることが出来ました。

薄茶

残念ながら2年習っている腕前ではありませんしたが、流石に昨年よりも成長していることを実感し時の流れというものを感じました。

薄茶も各人の茶談義に花を咲かせながら全員が笑いの絶えない楽しいひと時になりました。

社中等

茶道というと中々飛び込み難い世界と思いがちですが、先生が常々おっしゃっている「本当のことを知って本当の楽しみを知る」ことが少しでも垣間見られれば決して堅いものではなく、本当に楽しく充実したものになると思います。

先生

日本人にとって日本文化を知ることは日々の生活を豊かにする大事な教養であると思います。是非体験して修練してみることをお勧めします。

一年に一度の大事なお茶事、初釜が滞りなく行われましたこと誠におめでとう御座いました。皆さんお疲れ様でした。