第86回四條公祭が執り行われました。
2012.3.26 -[社務日誌]
先日、第86回四條公祭(しじょうこうさい)が青森国際ホテルの神殿にて執り行われました。
このお祭りは、景行天皇より膳の大伴部(かしわでのおおともべ)の姓を賜った料理の祖神様である磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と料理技法である四條流(しじょうりゅう)の庖丁式を確立した四條中納言藤原政朝公に日々の食の営みに感謝するとともに、これからの料理技法向上を祈願するお祭りです。
市内の板前さんである料理人等で組織する「青森清庖会」という団体が4月頃に主催して執り行われます。
また、廣田神社の境内には青森清庖会さんによって「古来の庖丁道を伝承しつつ平素料理に専念せる者が永年愛用せし損傷刀を懇ろに納め感謝の誠をここに捧ぐ」という趣意のもと「庖刀碑(ほうとうひ)」という慰霊碑が建立され、使用出来なくなった庖丁がある年には四條公祭の前に石碑へ祭壇を設けて慰霊祭を執り行います。
今年は四條公祭のみとなりましたが、青森市長(代理)や県議会議員、社団法人日本料理研究会理事、東京調理師振興会会長をはじめ、県内外の食に関わる代表の方々50人以上参列のもと、厳粛裡に執り行われ食への感謝と料理技法向上をしっかりと祈念されていました。
神事終了後は直会(懇親会)が盛大に行われました。
今年、青森清庖会さんでは役員改選が行われ、永年会長を務められた「割烹粋楽」の高崎会長から「日本料理百代」の浪打通新会長へと体制が変わりました。
新会長からは「日本の伝統を固持しつつ若い新たな感性をもって広く料理を伝えていきたい」という挨拶がありました。
その直後、青年部の方々から新会長へ還暦のお祝いのサプライズがあり、会場からは暖かい拍手が贈られ新会長も大変喜んでおられました。
食すというものは命を繋ぐもので、料理をするということはその命の恵みを豊かにする大切なものであります。
神事を執り行うことで常にそのことを意識し、結果大神様の御加護を受けることが出来ます。
参列した皆様の益々のご健勝並び更なる料理技法向上を祈念申し上げます。