平成24年度神職教養研修会が行われました。
2012.7.4 -[社務日誌]
むつ市にて神職教養研修会があり教化委員として参加してきました。
神職教養研修会は一般の氏子総代さん向けのものとは異なり、神職の研鑽のためだけに行われる研修会です。
教化委員として県内神職から組織される教化委員会にて、毎年研修テーマを決めて講師をお招き致しますが、本年は「政教分離について学ぶ」のテーマで行われた3ヵ年の最終年となり、実際にどのようなことが起こり、どのような対応をしてきたのかということを青森県単位と全国単位で行われた実例を踏まえて勉強することになりました。
1日目は「神社振興対策教化モデル神社」と呼ばれる神社振興から地域振興へつなげるために神社を指定して3ヵ年において様々な試みを補助する制度があり、その結果報告がおこなわれました。
報告は五所川原の飯詰八幡宮の松野宮司から写真や実際に作成した社報などをご紹介いただきました。また、次期にモデル神社指定されている黒石市の羽黒神社の星田宮司からは今後3ヵ年の事業計画が発表されました。
その後、講義が行われ、先ずはじめに青森県遺族連合会副会長 成田洲悦先生より「青森県護国神社への公式参拝にかかわる諸問題について」と題し公式参拝とは何かということを確認しながら護国神社の歴史や背景の説明を交えてお話を頂きました。
次に靖国神社禰宜宣徳部長 宮澤佳廣先生より「戦後の靖国神社と神社界の課題」と題し政教分離問題にかかわる判例をもとに靖国神社だけではなく、全国の諸社がこれから突きつけられていく課題についてお話を頂きました。
2日目には神社本庁総合研究部研究課長 浅山雅司先生より「他宗教の教化活動の実態について」という題にて神社以外の宗教ではどのような教化活動をもって運営されているかを詳しくお話を頂きました。
最後に神道政治連盟青森県本部長 桑原一夫先生より神政連時局報告ということで、政治の面から宗教とのかかわりを少しお話いただき、尖閣諸島や竹島の領土問題について現在置かれている状況と、これから成すべき方向性をお話頂きました。
2日間の短い日程でしたが、内容は充実した研修会となりました。
これからもこうして神職として智力向上にむけて研修会を開催していきたいと思います。