頌徳祭の神幸祭(神輿・ねぶた渡御)を執り行いました。
2012.7.17 -[社務日誌]
本日、進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の前夜祭並び神幸祭が執り行われました。
今年度より頌徳祭に前夜祭を設けて、神輿とねぶたの渡御(練り歩く)を行う神幸祭を執り行うことになりました。
これまで、神輿は重要な鎮座記念などの周年神事にのみ数回出されていましたが、此のたび神幸祭を行うにあたり神幸祭の核とするべく渡御することになりました。
また、ねぶたは庄兵衛をモチーフにした庄兵衛ねぶたを一基神社で用意し、お供として古川地域ねぶたも一基渡御することになりました。
囃子は毎年例大祭で奉納演芸いただいている「龍鼓会(消防二分団・アサヒビール)」さんにご奉仕頂きました。
その他、長島小学校親父の会さんには庄兵衛ねぶた引きと跳人、古川地域ねぶた実行委員会さんには古川地域ねぶたの引きを、甲田小学校ねぶた会さんには機材などをお借りして行いました。
今回、神輿とねぶたを運行するにあたり、ねぶた祭りや各地域ねぶたのような安全祈願祭だけ行う只のイベントではなく、きちんと、ご本殿より廣田大神様のご神体の代わりである「御(ぎょ)」を神輿にお遷しし、神事として行うようにしました。
由来を辿ればねぶたは形代である「祓えつ物」であり、人々の罪穢れを移す人形といえます。
しかし、それだけでは本来人々の罪穢れを移すことが出来ません。
なぜなら、移すための動力原といえるものが無いからでです。
そこで、今回、神輿と共にねぶたを渡御することになったのは、そのねぶた本来の形である祓えつ物として人々の罪穢れを移すために、廣田大神様のお力をお借りして罪穢れを吸い寄せて祓って頂くようにしたからです。
社殿の中で神輿に「御」をお遷しした後は外に移動して出発の際に行う初輿祭を執り行いました。
この神事では、更に神輿より遷霊の儀で分霊した金の御幣を各ねぶたの代表に渡して各ねぶたの正面に奉鎮しました。
これにより廣田大神様の御魂もねぶたにお祀りしました。
そして、出発する前に全員で神輿とねぶたに対して拝礼をして、これから奉仕させていただく事と無事終えることが出来るよう祈念いたしました。
渡御(運行)をすることによって、普段は神社へお鎮まりになっている神様が、直接氏子へ出向かれることで人々に幸を広くお頒けすることができます。
この部分が非常に大きく重要な意味を持ち、ご本殿より直接御魂をお遷しして、このような形でねぶたを運行するのは数多く行われているねぶたの中でも廣田神社の神幸祭だけになります。
先頭には露祓いの神職が付き、神輿とねぶたの道中を祓い清めます。
また、沿道から「お花(初穂料)」を納めていただいた方には御神札を授けると共に、権現様の獅子頭で咬んで無病息災を祈念しました。
子供たちも想像以上に沢山参加され、元気一杯に跳ねておりました。
轟く囃子に沿道にも多くの方が見物に外へでておりました。
渡御を終えると参加者全員にて拝礼をした後、神輿を社殿に上げ「御」をご本殿にお戻しする帰神祭を執り行い、滞りなく終えた感謝の年を祈念しました。
参加した子供たちには神前より下げたお菓子セットの御神供を渡して大人の方には落雁をお下げしました。
道中、終始に亘り青森ケーブルテレビの方が取材され、最後に宮司よりコメントを延べさせていただきました。
放送は一週間に亘り放映されるそうです。
全てが滞りなく行われたことに御神酒を頂きながら最後に関係者等による小直会が行われました。