盛美園を見学してきました。
2012.9.13 -[社務日誌]
先日、尾上町にあり国の名勝にも指定されている盛美園を見学してきました。
盛美園は明治時代に清藤家によって作られた庭園で約9年の歳月を要して作庭されました。
その庭園が現在では一般にも開放され見られるようになっております。
この盛美園の最大の特徴は津軽地方で形成された「大石武学流」という作庭様式の髄を集めた広大な庭園にあります。
大石武学流は神道的なモチーフを庭に表現させ、大きな石を巧に配置して庭園の奥行きを表現することにより自然の営みを模して豪快であり繊細な様式を作る所に特徴があります。
また、京都の庭園様式を含みながらも津軽の豪雪に耐えうる造成技術に特化しているのも非常に見所であります。
実は当龍神宮が鎮座している廣田苑も大石武学流を継承した庭園として造られ、規模は小さいながらも造園当時は青森県の庭20選にも選ばれる程の庭園でした。
ただ、残念ながら造園後暫く剪定されることがなかったため雑木林状態になってしまっていました。
そこで、3年前に当時の姿を復元するために大掛かりな剪定を行い、現在毎年少しずつ修復をしています。
その修復の参考にと今回、盛美園を見学してきました。
綺麗に管理された庭園はとても美しく自然界との調和が上手く成されていました。
↓復元途中の廣田苑です。