新嘗祭を執り行いました。
2012.11.23 -[社務日誌]
本日、午前10時より新嘗祭(にいなめさい・しんじょうさい)が執り行われ、早朝より氏子総代にも奉仕いただきました。
また、午後からは蟹田八幡宮でも新嘗祭が執り行われました。
先日の社務日誌でも紹介した通り、年中祭事の中でも最も重要な祭りの一つである新嘗祭は毎年11月23日に全国の神社で執り行われています。
3月頃に執り行われる祈年祭とは対を成すお祭りで、神社によっては「秋祭り」と称して親しまれているところもあります。
古るくは「にひなへ」「にひなめ」などと読み、「新饗」、つまりは新穀である米と粟(あわ)を神様に捧げて、おもてなしをする神事でありました。
天照大御神より賜った、命の根源である稲から派生した様々な作物や生活環境は、日本人としての営みを作り出し、それらは数千年たった今でも日本の繁栄の根幹として受け継がれています。
そのため、本来11月23日は現在カレンダー等に記されている「勤労感謝の日」として「勤労を尊び、生産を祝い、国民が たがいに感謝しあう日」とする日ではなく、「新嘗祭」という神事を執り行い、命の連鎖が続いていることへの感謝を神様にお伝えする大切な祭日であります。
そのような神事を行った上で、はじめて日々の勤労に感謝する歓びというものが生まれるのであります。
今年は前年より多くの参列があり、元県議会議員や現役の県議会議員、党の支部長等も出席され、玉串を捧げて祈念されました。
また、役員総代、各崇敬会代表等も玉串を奉り、一年の感謝とこれからの繁栄を祈念してご拝礼されました。
祭典終了後は恒例となった宮司による神道入門ということで「社殿」「狛犬」「鳥居」について写真や図を用いながら講話させていただきました。
氏子さんからは「普段最も目につくものなのに何も知らなかったので大変勉強になりました。」「また神社にお参りするのが楽しくなりました。」などのお言葉を頂き、盛況のうちに終わりました。
その後、神事に参列した皆様と共に御神酒を頂きながら盛大に直会を開催しました。
本年も滞りなく五穀豊穣の感謝を申し上げ、世の安寧を祈念申し上げました。