針供養祭を執り行いました。
2012.12.8 -[社務日誌]
和裁の先生である小松輝子先生が針供養祭にこられました。
針供養祭とは、折れた縫い針や古くなった縫い針などを、豆腐やこんにゃくなどの柔らかいものに刺すことで、これまで固い布などを刺して酷使していた針を労い、共に作り上げてきた感謝と、これからの裁縫の上達を祈願するお祭です。
2月8日が針供養の日とされていますが、小松先生は「先に針を供養しなくては年を越せない」と必ず12月に8日に来られます。
本日も30年前に自分でお仕立てした着物で参列されました。
和裁をはじめて50年になるそうなのですが、一度も失敗はしたことがないそうです。
それは、行き詰った時、大変な時、苦労する時々に、必ず神棚の前で手を合わせて祈願していたからだそうです。
そのことによって自分は50年も続けることが出来たんです。と、仰っていました。
こうした、針に限らず、どのようなものに対しても常に畏敬の念をもって、感謝をしていれば必ずや自分の声に呼応してくれると思います。
益々のご健勝並び裁縫上達のこと廣田大御神に祈念申し上げます。