全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

茶道の初釜に参加してきました。

2013.1.17 -[社務日誌

遅くなりましたが、今月の14日に”日本料理 百代”さんにて裏千家 淡交会 奥村社中並び、茶道の諸先生方が参集して”初釜”が開かれ、宮司も社中の1人として参加してきました。

習い始めてから今年で3回目の初釜を迎えます。

毎年、この初釜に参加することで正月行事における最後の締めくくりと感じ、毎回楽しみに参加しております。

懐石料理

初釜とは・・・

新年初の茶会のことで、一般的には正月行事が落ち着く1月10日前後に開かれています。

その歴史は、千利休と並んで称される偉大な茶人である津田宗達が、永禄8年(1565)4日に、「初風呂」と称してお客を招いて開催した茶会から始まったといわれています。

その後、江戸時代には「茶湯始」や「初茶湯」と称され、盛んに行われるようになったそうです。

初釜では掛け軸に新春を表現したものや、お花は長い柳に椿をあしらった物を飾るなど、いくつか約束事がありますが、それもまた、初釜と思わせる風流となります。

また、菓子や茶道具なども新春にふさわしい縁起が良い絵柄や物を使用して行われます。

薄茶お点前

今年は昨年よりも多い参加で、社中の生徒を始め来賓の先生方も沢山来られ、総勢30名程で催されました。

式次第は本来の形式どおりである「待合」、「席入」、「初座(懐石)」、「中座」、「後座(濃茶・薄茶)」の順番で、会場の関係で茶室ではなく大広間にて後座まで通して行われました。

待合では新年の挨拶がてら、早速、展示されている軸や置物などの趣向談義に花が咲き、楽しく待合を過ごせました。

その後、大広間に席入りし、新年の挨拶を先生からいただきました。

日本料理 百代

今回は先生からのご紹介で、雲間から光射す天の音色を現す「笙(しょう)」の独奏があり、参加者一同聞き入り初釜に花を添えていました。

毎回新しい方がいらっしゃるので、先生方の紹介と、社中の自己紹介が行われますが、毎年恒例の笑いの絶えない挨拶の顔合わせとなりました。

初座では本年も趣向を凝らした百代さんの大変美味しい色とりどりの懐石料理を頂きながら和やかに進みました。

いよいよ、私が所属している婆娑羅組によって薄茶を点てる出番になりましたが、全員緊張しながらも無事終えることが出来ました。

あまり上達していないように思えても、いざ振り返ると、こういった場面にてスムーズに点てられていることに、少しずつではありますが、日々の稽古が身についていることが実感できました。

集合写真

例年の如く、終始、笑いの絶えない大変楽しい茶会になり、ご来賓の先生方にもお褒めの言葉をいただくこともできました。

本年もまた大いに茶道を楽しみながら、日本の文化を学んでいきたいと思います。

一年に一度の大事なお茶事、初釜が滞りなく行われましたこと誠におめでとう御座いました。皆さんお疲れ様でした。