全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

献花されたお花を紹介します。

2013.2.24 -[社務日誌

先日、池坊・葛西栄峰先生から献花されたお花のご紹介です。

献花の紹介が久しぶりとなってしまいましたが、その間も月2回程度、定期的に活けていただいておりました。

毎日ついつい口癖のように降り止まない雪の話題となってしまいますが、全国では17日に五穀豊穣を祈念する春の大祭、祈年祭が執り行われ、暦の上では雪が解けて春の装いが忍びだす頃となっております。

そのため、西日本の各地では、すでに梅の開花を迎えているそうです。

さて、今回のお花は【桃】【ミモザアカシア】【ソングオブィンディア】【シベリア百合】【赤スイートピー】だそうです。

献花

真冬の景色とは裏腹に気持ちは暖かくしたいもので、艶やかな色をした桃のつぼみが今か今かと待ち焦がれるように春の気配を感じさせ、見る者の心を和やかにしてくれています。

そして、周りを彩る黄色いミモザアカシアや白い花のシベリア百合、赤スイートピーが、その春の序章を告げるがの如く絢爛に咲き誇り、桃の木に寄り添うことによって大変華やかな気持ちに躍らせてくれます。

何故咲いている桃の花を使わないのか、それは勿論生け花の理論的に丁度よく見ごろを作るため等の理由があるのでしょうが、一つに”待ち焦がせる美しさ”というのもあるのではないでしょうか。

献花

人間、すぐ手中に収められるようなものは案外ぞんざいに扱うものです。

今日の花と一緒で、待ち遠しく、待ち焦がれて、なかなか手に入れることが出来ないからこそ、その先に見据える未来が明るくなり、過ぎ去る今を大切にする心が生まれるのです。

反動の美しさというものが、より、咲く花を際立たせるのです。

それもまた、神様から与えられた恵である”じらし”なのです。

そのような事を知らずに、また、受け止めずに目先のことばかりに目を囚われて辛抱することを忘れてしまうと本当の花を咲かすことは出来ません。

お花をご覧になりたい方は気軽に廣田会館までお越し下さい。お待ちしております。