全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

献花されたお花を紹介します。

2013.3.18 -[社務日誌

先日、池坊・葛西栄峰先生から献花されたお花のご紹介です。

ようやく春の暖かさが訪れはじめ、雪が降っても積もる雪ではなく解かす雪となってきました。

毎日、少しでも早く参道が開けるよう雪を散らしていますが、水分を含んだ重い雪に苦労しながらも、桜のつぼみが落とす欠片が日に日に増えていく様子に鮮やかに咲く桜の開花を待ち遠しく感じます。

献花

今回のお花は【カラー(白い花)】【アズキヤナギ】【ユーカリ】【グロリオサ(赤い花)】【キノシフォン(ピンクの花)】だそうです。

カラーやアズキヤナギ、キノシフォンが背を伸ばして直立している様が、ようやく訪れた春空に向かう生命の力強さと、季節が変わる喜びを謡っているように見えます。

また、下に咲くグロリサオも芽吹く順番を待ちきれずに、地中より花の片鱗が姿を表し、四方八方に乱舞するユーカリの葉もそれを後押しするかのように、根から沢山溢れいています。

献花

雪に埋もれる生活を余儀なくされる冬とわかっていても、四季の変わり目に心が踊るのはなぜでしょうか。

それは、今回の生け花のように、自然の営みに大きな変化を迎える際の呼吸が、人間の呼吸にも同調し、心地のよいものと感じるからではないでしょうか。

春には麗の暖かさを感じ、夏は燦々と照らされ、秋には色彩豊かな木々に心を落ち着かせ、冬には深々と降り積もる雪の幻想世界に心奪われていく、変わる事のない永遠のサイクルでありながら、そこにはいつも新たな息吹を感じるはずです。

それこそ自然という八百万の神々がもたらす御恵みなのです。

だからこそ私たちは自然の声を聴き、自然の営みに身を任せ、自然の発するままに共に暮らしてゆくことこそが自然の一部でもある人間の本当の幸せな生き方だと思います。

神社とはそのような自然と対話ができる場所でもあります。

献花

お花をご覧になりたい方は気軽に廣田会館までお越し下さい。お待ちしております。