献花されたお花を紹介します。
2013.4.27 -[社務日誌]
先日、池坊・葛西栄峰先生から献花されたお花のご紹介です。
春の暖かさが到来と思いきや、雨が続き寒い日が続いています。
ただ、そのような中でも木々は着実につぼみを携え、今や遅しと花を咲かせようと成長しています。
今回のお花は【つつじ】【菖蒲】【ナルコロン】【チース】【スプレーデルフィ】【紫陽花】だそうです。
まだ、境内のつつじは咲いておりませんが、鮮やかなピンク色をしたつつじに、寄り添うように咲き乱れる白い菖蒲。淡い紫色のアジサイに青紫のチース、黄色のスプレーデルフィなど、色とりどりの花が活けられています。
春の花が色とりどりなのは、閉ざされた冬から太陽の恵みの光を得るために、競い合い、目いっぱいに花を咲かせて十色にアピールしているからなのかもしれません。
私たちも恵みを得るためには、自分を大きく咲かせ、そして豊かな色をもって成長しなければなりません。
だからといって自己主張をするということではなく、このいけ花のように調和の美しさを保つのが非常に大切なことなのです。
何故なら太陽は平等に降り注ぐからです。しかし残念ながらそれを拒むのは協調をなくした自我のみを良しとする者なのです。
どのような個性も、いけ花のように大いに個々の特色を尊重して育てた上で調和を持つことが最も美しく、そのことによって初めて平等に恵みを得ることが出来るのです。
自然という神々はいつだって私たちに恵みであり、脅威であり、不変で変容な存在です。
ですから、その恵みを少しでも得るために、日々営まれる世界に存在できる私たちは、神々に感謝の祈りを捧げなければなりません。
神社とはそのような自然と対話ができる場所でもあります。
お花をご覧になりたい方は気軽に廣田会館までお越し下さい。お待ちしております。