全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

献花されたお花を紹介します。

2013.5.25 -[社務日誌

先日、池坊・葛西栄峰先生から献花されたお花のご紹介です。

とうとう境内の桜は満開にならずに春を過ぎてしまい、藤の花も寒い日がまだ続いているため、今年は満開を迎えるには難しそうな気配です。

献花

今回のお花は【つつじ】【ギガンジューム】【ひまわり】【マーロン百合】だそうです。

ようやく境内では蕾を付け始めたつつじですが、献花されたつつじは白い花が所々咲いています。

そのつつじの葉に包まれるように咲くひまわりは夏を感じさせ、ピンク色したマーロン百合が心を和ませます。

そして、天高く真っ直ぐに伸びているギガンジュームが良いアクセントとなり、全体の雰囲気を上手くまとめています。

活ける植物を花だけにしてしまうと、まだまだ春らしさを感じますが、鳥の羽を伸ばしたようなつつじの横に広がる新緑の葉が加わると、途端に夏らしい雰囲気に変わります。

また、ギガンジュームとマーロン百合とつつじの白い花では、どうしても色味がボケてしまうところに、ひまわりという原色を入れることで、反対にそれぞれの花の色の強みが際立っています。

献花

物事というのは、それしかないと見ているものも、実は少しアクセントを加えればガラリと変わるものも沢山あります。

今年の春が例年とは違い、まだ寒いというのも、私達人間からしたら一大事なのかも知れませんが、この広大無辺な自然という神様からしたら、少し風邪をこじらせた程度なのかもしれません。

木を見て森を見ずという言葉がある通り、少し顔を左右上下に振れば、今以上に視野を広げることは実はそう難しいことではないのです。

自然にある神社も都会にある神社も、古事記、日本書紀の神々も、はたまた人神も、そのことを教えてくれる大いなる畏きものが祀られている場所なのです。

お花をご覧になりたい方は気軽に廣田会館までお越し下さい。お待ちしております。