進藤庄兵衛正次翁頌徳祭が執り行われました。
2013.7.18 -[社務日誌]
先日の神幸祭に引き続き、進藤庄兵衛正次翁頌徳祭(しんどうしょうべい まさつぐおきな しょうとくさい)が執り行われました。
進藤庄兵衛正次翁とは弘前藩家老を勤めながら青森城代を仰せつかった人物で、現在の青森のグランドデザインを描き、町の礎を作った開拓の一大恩人であります。
人徳に優れ、鬼の庄兵衛と呼ばれながらも、上を敬い下を育撫するその姿勢に、藩主をはじめ多くの人々に慕われ、いつしか廣田神社の末社であった青森観音堂に夫婦の木坐像が安置され、崇められるようになりました。
その後、本社であった廣田神社へ青森守護神としてお祀りされるようになり、以来、その偉大なる功績を顕彰するために毎年7月18日に進藤庄兵衛正次翁頌徳祭が執り行われるようになりました。
頌徳祭は青森町創始を奉祝するお祭りでもあるため、一年で最も重要なお祭である6月20日の例大祭に次ぐ重儀として、廣田神社では毎年行われています。
したがって、参列される方も進藤庄兵衛が治めた外ヶ浜一円(青森市、蓬田村、外ヶ浜町等)から集まり、祈念が捧げられます。
そのようなこともあり、現在は奉納されることはありませんが、何年か前までは青森市長がしっかりと参列され、祭文(さいぶん)として遺功を称える祝辞が神事の中で捧げられていました。
毎年、神事終了後には青森に所縁のある方々に奉納講演を開催しています。
今年は庄兵衛が仕えた四代藩主の神霊に奉納されるために作られた津軽神楽が、300年という節目を迎えるため、津軽神楽保存会会長であり、猿賀神社宮司でもある山谷敬さんに、「津軽神楽300年を迎えて」という表題にて講演をして頂きました。
津軽神楽の発生から、守り継いで現代へと伝えるまでに至る、時代毎の様々な苦悩や出来事などを、笑いを交えながらわかりやすくお話頂きました。
津軽神楽は毎年例大祭で奉納されているため、見慣れているものの、詳しく津軽神楽の由来等を聞くことがなかったため、聴講される方も非常に興味を持って喜んでいました。
その後は直会(なおらい)となり、地域隔てなく懇親を深め、盛況の内に終了しました。
両日とも雨の心配がされましたが、2日間とも降ることなく、気持ちの良い晴れの中で滞りなく終えることが出来ました。
今年も無事、お蔭さまを持ちまして青森守護神である進藤庄兵衛正次翁の御神徳を賜ることが出来ました。
青森の益々の繁栄と氏子崇敬者、また、町に住まえる人々の更なるご健勝を祈念申し上げます。