塩越稲荷神社の例祭が執り行われました。
2013.9.2 -[社務日誌]
1日に外ヶ浜町塩越地区に鎮座する塩越稲荷神社の例祭が執り行われました。
毎年、例祭に先立ち、地区代表の船に祭壇を設けて海上へ向い、塩越地区の漁場を他の氏子の船と一緒に周回しながら、海を祓い清めて神様へ感謝を伝え、海上安全・大漁祈願を祈願する海上運航という神事が行われます。
残念ながら今年は東風(ヤマセ)が吹き荒び、船を出せる状態ではなくなってしまったので、代表の船小屋にて祭壇を設けて祈願する事となりました。
ここ数年、連続して海上運航に出られないままとなっていたので、今年もまた出られなかったことに氏子関係者一同、落胆していました。
終了後は氏子さんの新宅祭奉仕を挟み、塩越稲荷神社の末社である龍神宮にて例祭が行われました。
龍神宮は、漁に出て行く男衆が無事帰って来ることを日々祈る女性の気持ちから創建された神社です。
そのため、現在においても女性のみの参列で、家族の安全を真摯に祈っています。
塩越稲荷神社の例祭では、多くの方が参列されましたが、そのほとんどの氏子が漁に従事している事から、例祭時には各船の大漁旗が神前に供えられ、日々営むことが出来る感謝の思いと共に、村の繁栄と人々の健勝が念じられます。
塩越地区は特にホタテ養殖の盛んな地域であるため、ここ最近の不漁に心労しながらも、真摯に祈りを捧げておられました。
例祭終了後の直会は公民館へ移り、お供えされたワラサを漬けにしたものや、お餅をお汁粉にして振る舞われ、盛大に行われました。
氏子総代皆様の益々のご健勝、ご多幸を祈念申し上げます。