石濱稲荷神社、大平八幡宮の秋祭並び蟹田八幡宮の例祭が執り行われました。
2013.9.15 -[社務日誌]
本年は諸事情により3社の大祭が重なり、執り行われました。
その中で、本日は石濱稲荷神社の秋祭と蟹田八幡宮の例祭をご紹介します。
石濱稲荷神社では、秋祭において神社で祭礼が行われる前に、海上運航と呼ばれる神事が船上で行われます。
石浜地区は、ほとんどの氏子さんが漁師であるため、船上で大漁満足、海上安全を祈願した後、海上へ船を繰り出し、石浜地区の海域を示す四か所にて海を祓い清めると共に、海の神様へお供え物を捧げます。
神事が行われる船は、毎年、輪番にて代表である船主が決められ、その船主の船上で行われます。
朝から土砂降りの雨となっていた為、海上へは出ず、ブルーシートで屋根を作った船上のみでの神事となる予定でしたが、神事が終わりそうな頃から徐々に小雨となり、幸いにも雨は降っていたものの、海上は比較的緩やかな波が続いていた為、急遽海上へも出航することとなりました。
スピードを出して進む船の上は、小雨とはいえ、ヤマセが吹き荒ぶ中でしたので、海水やら雨やらで装束は濡れてしまいましたが、全ての箇所にて神事を執り行い、無事着岸出来ましたので、氏子さんが方も大変喜んでいました。
この時期の天気はヤマセが強く、海上運航が出来ず祈願が叶わない年も多い上、ここ最近のホタテ貝不漁も相まって、天候は悪くても、滞りなく海上運航を行うことが出来た氏子さんの喜びは一入でした。
その後、海に面する山に鎮座する石濱稲荷神社にて、秋の大祭が多くの参列者のもと滞りなく行われました。
神事終了後は公民館にて直会を行い、婦人部特製の汁物やお供えされたフクラゲ(ブリの前)の刺身等を頂きながら盛大に行われました。
そして、続いて蟹田八幡宮の例祭へと向かいました。
蟹田八幡宮では、地区を4つに分けて毎年交代で世話役を担い、その地区の氏子さん方が中心となって奉仕をして頂いております。
前日は宵宮が行われ、今年当番地区の方々で出店をして焼きそばや飲み物を揃え、境内は賑わったそうです。
宵宮が終わる頃から雨が降り出していたそうで、次の日の例祭を心配していたところ、案の定、例祭日は土砂降りに身まれましたが、当番地区のとっさの判断で、早朝に飾り付けや旗を降ろしていた為、壊れたり、破れたりといった大事は免れました。
雨が降りしきる中ではありましたが、社殿いっぱいの参列者のもと、本年の例祭も滞りなく終えることが出来ました。
終了後は社務所にて直会が行われ、昨日の宵宮の話などに花を咲かせながら楽しく懇談いたしました。
秋の稔の感謝と共に、町の益々の繁栄と、氏子皆様の更なるご健勝を祈念申し上げます。