全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

新嘗祭が執り行われました。

2013.11.23 -[社務日誌

午前10時より新嘗祭(にいなめさい・しんじょうさい)が執り行われました。

新嘗祭は宮中をはじめ、全国の神社において11月23日に執り行われています。

新嘗祭

秋祭りということで9月~11月に執り行われる神社もありますが、宮中の神嘉殿では天皇陛下御自ら新穀を供えて天神地祇に祈りを捧げ、御自らも召し上がる古来より続く重要なお祭りであるため、同日に全国の神社においても行われ、一年の中でも最も重要なお祭りの一つとされています。

新嘗祭

天照大御神より賜った斎庭の穂(ゆにわのいなほ)は、命の根源であり、それ作るための規範的生活を以て神々へ捧げ奉ることにより、豊かな国を治めよという神勅(しんちょく)の御神恩によって、国の平安と人々の安寧を維持することが出来ました。

命の根源である”稲”は主食としての物質的意味だけではなく、高天原より分けられし神からの畏れ多い賜り物なのです。

つまり、食事としてのコメの豊作感謝を祈るだけではなく、大神より賜った命の根源である稲が、今年も豊かに稔り納めることが出来たという事は、一層の国の繁栄を示しており、その御神恩に対して新穀を供える事で感謝の祈りを捧げるお祭りが新嘗祭なのであります。

ですから、決して農家のみ関係するお祭りではなく、万物の産業にも通じる大切なお祭りでもあるのです。

新嘗祭

現在は、「勤労感謝の日」として「勤労を尊び、生産を祝い、国民が たがいに感謝しあう日」とする日となっていますが、本来は「新嘗祭」という神事を執り行い、命の連鎖が続いていることへの感謝を神様にお伝えする大切な祭日であります。

そのような神事を行った上で、はじめて日々の勤労に感謝する歓びというものが生まれるのであります。

新嘗祭

神事では衆議院議員の津島淳様、外ヶ浜町長の森内勇様、元県議会議員の高橋弘一様、市議会議員の舘山善也様もご参集して感謝の祈りを捧げられました。

祭典終了後は恒例となった宮司による神道入門ということで「伊勢の神宮と式年遷宮」について講話をしました。

新嘗祭 神道講座

新嘗祭 神道講座

氏子さんからは「わかりやすく解説して頂いたので大変勉強になった。」「20年後の式年遷宮まで長生きしてお参りしたくなった」などのお言葉を頂き、盛況のうちに終わりました。

新嘗祭 神道講座

最後は参列した皆様と共に御神酒を頂きながら盛大に直会を開催しました。

新嘗祭 直会

新嘗祭 直会

新嘗祭 直会

新嘗祭 直会

来年も良き稔りある年となり、皇室の弥栄と国の繁栄、人々の安寧となりますことを祈念申し上げます。