廣田神社のじゃばら大注連の伝承を紹介します。
2013.12.18 -[社務日誌]
14日に廣田神社へ奉納されたじゃばら大注連縄には奉納された経緯の伝承がありますのでご紹介します。
廣田神社の邪祓い(じゃばらい)大注連縄伝承
今から十数年前、三厩よりお参りに来た子供がいました。
神社へ到着後、鳥居をくぐり、手水を済ませ、お参りをするために神殿へ向かいました。
いつもの通り拝礼する前に鈴を鳴らした所、突然その鈴が外れ落ち、子供が大怪我をしてしまいました。
後日、お見舞いに行くとその子供は何かに怯えているような口振りで、神社の周りに不吉な悪霊がいると騒ぎ出したため、急遽神社へ戻り、鈴の周辺を丹念に祓い清めました。
加えて宮司が兼務している瀬戸子八幡宮の氏子総代に依頼し、早急に【邪祓(じゃばらい)】を語源とする“じゃんばら型”の大注連縄を作ってもらいました。
その奉製されたじゃんばら大注連縄は、完成後にすぐさま神社に掲げられ、二度と不吉な禍いが神社へ入り込むことが無いようにと神事が執り行われました。
そうして暫くすると、怪我した子供も穏やかになり、元の健やかな状態へと立ち返りました。
以後、再び不吉な事が起こる事も無く、大注連縄をくぐりお参りすると、その複雑な文様で災いを絡め取り、浄化して心身が祓い清められると人々から言われるようになりました。