第88回四條公祭並び庖刀碑慰霊祭が執り行われました。
2014.4.27 -[社務日誌]
4月27日に第88回四條公祭(しじょうこうさい)並び庖刀碑慰霊祭が執り行われました。
毎年、4月頃に青森市の日本料理人で構成される社団法人日本料理研究会青森支部の、青森清庖会さんが主催となって行われます。
四條公祭とは景行天皇より膳大伴部(かしわでのおおともべ)の姓を賜った料理の祖神様である磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と、料理技法である四條流(しじょうりゅう)の庖丁式を確立した四條中納言藤原政朝公(ふじわらのまさともこう)に、あらゆる命をいただく食の営みへの感謝と共に、料理技法の向上を祈願する神事です。
また、庖刀碑は「古来の庖丁道を伝承しつつ平素料理に専念せる者が永年愛用せし損傷刀を懇ろに納め感謝の誠をここに捧ぐ」という趣意のもと廣田神社境内に建てられた慰霊碑で、料理人の命ともいうべき使用出来なくなった庖丁を納め、懇ろに慰霊する神事です。
庖刀碑慰霊祭は納める庖丁がなければ行われることは無く、また、雨天の場合は拝殿内で四條公祭と共に行われるため庖刀碑前で慰霊祭が行われたのは4年ぶりとなりました。
境内の桜が満開に咲き誇り、青空が広がる春の陽気溢れる麗らかな良い天気となり、清々しい気持ちで庖丁を納めることが出来ました。
今回は使い古された庖丁を納めると共に、新しい命が吹き込まれる庖丁も祭壇にお供えされて清められました。
次にアップルパレス青森の神殿に移動し、第88回四條公祭が執り行われました。
公益社団法人、日本料理研究会会長の三宅洋子氏をはじめ、市内はもとより、市外、県外の飲食関係団体の代表が大勢参列し、それぞれ玉串に祈りを込めて捧げられました。
終了後はアップルパレス青森の会場にて盛大に懇親会が行われ、青森清庖会会長の浪打通氏より「より一層和食の文化を広め、次代を担う料理人を養成したいきたい」と挨拶がありました。
また、名誉顧問の県議会議員、高橋修一氏、奈良岡央氏、日本料理研究会会長の三宅洋子氏、東京調理師振興会会長、高橋幸男から祝辞が送られ、飲食関係団体代表による鏡開きが行われた後、アップルパレス青森支配人白鳥晶司氏の発声で乾杯しました。
2年に一度の懇親会ですが、和食文化の継承にあたり、会員同士の情報交換や交流の場とするため毎年行う予定で考えているそうです。
一年に一度の節目を設け、心と技術を見つめ直し神様へ感謝の念を込めて料理技法の向上を祈念する、会員の皆様が作り上げる日本料理をもっと親しんで貰えればと思います。
青森清庖会様の益々のご繁栄と会員皆様の更なる料理技法向上を祈念申し上げます。