夏越大祓式（なごしのおおはらえしき）が執り行われました。

今年は昨日の雨が長引く心配がされましたが、曇り空ながらも夏らしい暑さの中執り行うことが出来ました。

昨年は日曜日であったため昨年よりは人出は少なかったですが、それでも100名以上はご参列されました。

大祓式は日常生活の中で知らぬ間についてしまった罪・穢れなどの災厄を半年に一度祓い清める神事で水無月の6月と師走の12月に行われます。

特に6月の大祓式は夏越大祓式（なごしのおおはらえしき）といわれ、茅の輪神事も併せて行われます。

古くはイザナギノミコトの禊祓に由来し、宮中でも行われるようになり、中世以降には全国の神社で恒例式となっていきました。

茅の輪神事は蘇民将来と巨旦将来という兄弟の物語の中で蘇民将来が自分の貧しさを顧みずスサノオノミコトを助けたところ、茅で作った輪を腰につけなさいという指示を受けて従うと、悪疫が流行した際に災厄を退けて助かったたという古事から大祓式において茅の輪をくぐる神事を執り行われるようになりました。

大祓式では通常の神事のように神様へ祝詞を奏上して乞い願うのに対して、大祓式は神様の言葉を人の口から「宣る」形で宣読することによって祓い清めます。

そのため、神職が参列者を向き全員にて宣る形をとって自ら祓い清めました。

茅の輪くぐりでは行列をつくり「水無月の　夏越の祓ひする人は　千歳の命　延ぶといふなり」という御神歌を詠唱しながら三度通って行われます。

最後には罪・穢れを移した形代（かたしろ）の人形を祭壇に設けられた忌火によって焼納して灰となり煙と共に禊祓われました。

神事が終了する間際頃から小雨が降り出しましたが、無事終えることが出来ました。

参列できなかった方のために茅の輪は一週間ほど設置しておりますので、是非参拝がてらおくぐりください。

これからの半年が健やかな日常となりますよう祈念申し上げます。