全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

神職教養研修会が行われました。

2014.7.4 -[社務日誌

平成26年度の神職教養研修会が3日~4日の二日間に渡り行われました。

毎年、青森県神社庁研修所主催にて県内神職の教養をより一層高めるために開催されています。

平成26年度 神職教養研修

今回の研修は、総奉賛はもとより総参宮、そして神宮大麻総奉賛に向け、今般改定される教化実践目標を強力に推薦すべく神宮に関する教養を深めるという内容で進められました。

開会行事では開会の辞、神宮遥拝、国歌斉唱、敬神生活の綱領唱和、主催者挨拶、講師紹介、閉会の辞が行われました。

一日目はまず庁長講話でしたが、社務都合により青森県神社庁研修所事務局の浪打氏より神社実務についてお話頂きました。

平成26年度 神職教養研修 講演

その後、『氏子意識の啓発と、家庭のまつりの振興を目指して』という演題で神社本庁教化部教化課長の嶋津範宣史氏にご講義頂きました。

神宮と氏神と氏子との繋がりが家庭にお祀りしている神棚の御神札によって形成されており、そのために家庭祭祀がいかに重要かといういことを伊勢の神宮史を今一度確認しながらお話頂きました。

講義終了後は道彦(夕拝の先導役を務める人)と共に夕拝を行い終了しました。

平成26年度 神職教養研修 夕拝

2日目はまず昨日の夕拝と同様に朝拝を行ってから研修に入りました。

はじめに神政連時局報告といううことで、神道政治連盟青森県本部幹事長の柿崎信也氏より、昨日、集団的自衛権の行使容認を閣議決定した詳細を紹介しながら、青森市における教科書採択の不透明な実情をお話頂きました。

次に「おまつりに関するアンケート」報告ということで教化委員会広報調査部の岩清水秀一氏より平成23年に県内神社で行われたアンケートの分析結果をお話して頂きました。

そこから見えるものは、人口減少による限界集落ならぬ消滅集落が近い将来県内でも多発し、その時に神社という存在をどうしていくのかという議論を積極的に行っていかなければ間に合わないとの報告でした。

平成26年度 神職教養研修 講演

最後の講義は「神社とインターネット」ということで、神社本庁総合研究部研究科長・研修課長である浅山雅司氏よりインターネットの歴史から、神社界がどのように関わり、どんな問題が生まれてきたのかを時系列に紹介した上で、ITの利用は特別な技術でなく、単なる日常のツールであることを踏まて、神職の自覚をしっかり持った利用をしなければならないとお話頂きました。

研修終了後、閉会行事ということで開会の辞、神宮遥拝、修了證授与、主催者挨拶、閉会の辞となり全て滞りなく終了しました。

一人で黙々と勉強するだけではなく、このように沢山の人が集まり勉強する機会というのはとても貴重な時間で、講義を受け内容を踏まえて神職同士の対話など、大変有意義な時間を過ごす事が出来ました。

来年も是非参加したいと思います。