全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭・生誕四〇〇年大祭が執り行われました。

2014.7.18 -[社務日誌

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭(しんどうしょうべい まさつぐおきな しょうとくさい)生誕400年祭が執り行われました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭

進藤庄兵衛正次翁とは弘前藩家老を勤めながら青森城代を仰せつかった人物で、青森のグランドデザインを描き、青森市の礎を作った開拓の一大恩人です。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭

その勤勉な仕事から鬼の庄兵衛と人々に呼ばれながらも、徳に篤く、上を敬い下を育撫するその姿勢には藩主をはじめ多くの人々が慕っていました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭

そのため、人々の報恩から青森観音堂へ夫婦の木坐像を安置し、守り神として崇められた後は廣田神社へ祀られるようになり、以来、その偉大な功績を顕彰するために毎年7月18日に進藤庄兵衛正次翁頌徳祭というお祭りが執り行われるようになりました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭

現在、神社のお祭りには大祭、中祭、小祭という区別がありますが、頌徳祭は一年で最も重要なお祭である6月20日の例大祭、春の祈年祭、秋の新嘗祭に次ぐ重儀として廣田神社では位置づけて執り行われています。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭

したがって、参列される方も進藤庄兵衛が治めた外ヶ浜一円(青森市、蓬田村、外ヶ浜町等)から集まり遺徳を偲びます。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭

残念ながら現在は行われておりませんが、数年前までは青森市長がしっかりと参列され、直々に祭文(さいぶん)として遺功を称える祝辞が神事の中で捧げられていました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭

神事終了後には毎年青森に所縁のある方々に奉納講演をしていただいておりますが、今年は生誕400年という記念すべき年ということで、石田三成の御子孫である津軽石田家15代当主の杉山丕(はじめ)さんに「石田家と弘前藩」という演題でお話頂きました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭 奉納講演

石田三成の次男が津軽へ渡り、そこでどのような系譜をたどっていくのかを時系列にそって紹介されました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭 奉納講演

残念ながら深い繋がりを示すものは現在ありませんが、杉山家と進藤庄兵衛は同じ時代を生きて藩に仕えていたため、必ず交流があり、共にお国の為人の為に務めていたことがうかがわれます。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭 奉納講演

図を使いながら分かり易く説明頂いたため、石田三成の功績や杉山家がどのように津軽に溶け込んでいくがすんなりとわかることが出来、参列者の皆さんも必死にメモを取っていました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭 奉納講演

奉納講演終了後は直会(なおらい)となり、上磯に鎮座する神社の総代さん方と廣田神社の総代さん方が交流を深めて盛況の内に終了しました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭 直会

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭 直会

今年も無事お蔭さまを以て青森守護神である進藤庄兵衛正次翁の御神徳を賜ることが出来ました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭 直会

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭 直会

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭 生誕400年大祭 直会

青森の益々の繁栄と氏子崇敬者、また、町に住まえる人々の更なるご健勝を祈念申し上げます。