廣田神社の崇敬団体の一つである神睦会（しんぼくかい）の恒例行事である春の参拝旅行が行われました。

神睦会は廣田大神様の御神恩を頂戴する崇敬者の方々が集まり親睦をはかるための会です。

毎年、春に行われる参拝旅行ですが、今年は田名部神社の例祭である田名部祭を見てみたいという希望があり、例祭日に合わせた日となりました。

先ずは旅行に先立ち安全祈願祭を執り行い、無事帰って来られるよう会員一同祈願しました。

15人程の参加者で下北へ向けて出発しました。

春の参拝旅行では数年前より神社へ正式参拝をすることになっていますので、今回は田名部より少し北上した大畑に鎮座する大畑八幡宮さんへ正式参拝しました。

大畑は漁業で栄えた町で、平成10年に新築された社殿も総ヒバ造りの大変立派なお社でした。

青森県神道青年会でお世話になっている禰宜さんに御奉仕をしていただきました。

下北地方は修験の文化が色濃く残っているそうで、祈祷の方法も若干その文化が反映されており貴重な機会を得ることが出来ました。

また、大畑八幡宮の宮司さんの計らいで、普段はお目に掛かれない御神宝と数百年前に江戸の匠によって製作され奉納された御本殿を近くで拝観させていただくことが出来ました。

その御配慮に会員一同感激し、非常に有意義な正式参拝となりました。

最後に集合写真を社殿前で撮らせて頂き、田名部へと移動しました。

田名部祭は8月18日～20日までの3日間行われますが、参拝旅行ではクライマックスとなる五台の山車が集まって離散する五車別れが行われる時間に合わせて日程を組みました。

その五車別れが行われる前には重儀である御神輿渡御が行われており、神楽の奉納と還御祭が行われている場面にも遭遇することが出来、厳かな神事を観ることが出来ました。

役員総代を始め、関係者の代表らが裃姿で揃って真摯に参列する姿は大変美しいものでした。

夜のとばりが下りてくると参拝者がより一層多くなり、賑やかな境内と門前になってきました。

五車別れは10時過ぎに行われるため、その間にホテルに戻り会員同士の懇親会となりました。

大畑八幡宮さんから戴いた御神酒をはじめ、宮司の親戚から戴いたビールや下北ワインを堪能して大変賑やかに行われました。

皆さん、祭りの熱気にいつも以上に盛り上がり、楽しいひと時を過ごしました。

部屋での二次会もいい頃合いで締めて、いよいよ五車別れを観に行きました。

すでに沿道には凄い人が並んでおり、一台一台壮麗ながらも、激しく山車が集まってきました。

夜の色に山車の灯りが煌々と光り、幻想的な雰囲気を感じさせていました。

全台が集まり来年の再開を近い、代表等によって別れが告げられました。

その後、御神酒を奉仕者に配り、神様のお力を頂いて、提灯を振りながらゆっくりとそれぞれの場所へと戻っていきました。

青森のねぶた祭とはまた違ったお祭りに皆さん感動しました。

翌日は朝食を食べて、ゆっくり道中を楽しみながら帰途につきました。

参拝旅行は会員外でも募集しております。

是非、皆様もご参加下さい。