外ヶ浜町石浜地区に鎮座する石濱稲荷神社の秋祭並び海上運航が執り行われました。

先日執り行われた塩越稲荷神社の例祭同様、秋祭には海上に渡り安全と大漁を祈願する海上運航という神事が行われています。

今年はヤマセ（東風）にあたる事無く、凪いていましたので出航することが出来ました。

秋の肌寒さを感じる風が吹きながらも青空が広がる良い天気で、神事日和でした。

先ずは先導する船上で海上安全、大漁祈願を執り行い、石浜地区の漁場となる区画の4ヶ所へとそれぞれ移動しました。

素人では、全くどこに進んでいるか検討がつきませんが、船主の絶様な舵さばきで次々と向かっていきます。

所定の場所に着くと宮司がお祓いをして、先に行われた神事にお供えされた米、酒、塩を氏子さん等の手によって海へ献ぜられます。

大漁旗を靡かせながら進む船は勇壮で、雄大な自然は飲み込まれそうな程の美しい風景でした。

漁師の皆さんも、今年難なく海上運航が行えたことに安堵され、とても喜んでいました。

海から戴く大きな恵みに対してしっかりと感謝し、また一年お世話になることを祈ることで、自然との共生が生まれていきます。

海上運航終了後は石濱稲荷神社にて秋祭が執り行われました。

今回、海に面する一の鳥居が老朽化して危険な状態になっていた為、ほぼ新しく改修工事がされました。

屋根の部分位だけは元の鳥居のままで、その他の柱や基礎部分を全て取り替えたそうで、秋祭に併せて改修奉告祭も行われました。

氏子の皆さんは、新しくなった鳥居に非常に喜んでいました。

神事の後は公民館に移動して直会となりました。

お供えされたワラサをお刺身にして、お神酒を頂戴しながら氏神様の恵みを体に頂きました。

氏子総代皆様の益々のご健勝、ご多幸を祈念申し上げます。