国立療養所松丘保養園内にある彌廣神社の例祭並びに鳥居竣工祭のご奉仕に行ってきました。
2014.9.19 -[社務日誌]
国立療養所松丘保養園内にある彌廣神社の例祭並びに鳥居竣工祭のご奉仕に行ってきました。
この松丘保養園は明治12年にハンセン病隔離政策により設立、昭和13年に当時の院長により患者の心のよりどころとして彌廣神社が創建され施設内療養患者の篤い崇敬を集めていましたが、戦後、GHQが国立医療施設内に神社を奉斎することを認めず、彌廣神社は解体されます。
しかし、昭和45年に全国敬神婦人連合会の呼び掛けにより再建されました。全国でも国立医療施設での神社再建されたのは青森を含め3件のみと大変貴重な神社であります。
以後、青森県敬神婦人会の清掃奉仕、演芸奉納、青森県女子神職協議会による神事奉仕により祭典が継続されています。
そして、今回は腐朽した鳥居を新たに修復しました。
前日まで晴れていたかと思うと急な豪雨になったりと、大変不安定な天気が続き心配されましたが、当日は晴れ、敬神婦人会の主催のもと、青森県神社庁長をはじめ、関係団体、更には北白川慶子全国敬神婦人会会長も参列され、清々しい中で祭典を執り行うことができました。
祭典後は、神社庁に場所を移し直会となりました。
皆様のご健勝を祈念いたします。
記:育美権禰宜