伊勢の神宮研修に参加しました。
2014.10.6 -[社務日誌]
10月2日~4日伊勢の神宮へ研修で行って参りました。
1日目は、豊受大神宮(外宮)へ参拝しました。
参拝を終えると同時に御饌殿の御扉が開き、神様に神饌をお供えするためのお祭りであります日別朝夕大御饌祭が始まりました。近くに行って見ることはできませんが、遠くより少しだけ様子を見させて頂きました。
その後、神宮と式年遷宮がわかりやすく展示されている「せんぐう館」へ行きました。多くの方が神宮について深く知ると「日本の国に日本人として生まれてきてよかった。」と話されるそうです。
また、外国の方は一つ一つの御装束御神宝に長時間立ち止まり、日本の匠の技に驚き、感動していくそうです。
2日目は、機殿神社(はたどのじんじゃ)へ参拝しました。
ここでは春と秋の2回和妙(にぎたえ・絹)と荒妙(あらたえ・麻)を織り立てます。ここでは、ちょうど神御衣奉織始祭が終わり、糸巻きや機織りをしている最中でございました。糸がかなり細いため湿気にも乾燥にも弱く、雨が降っていても天気が良すぎても織ることができないそうです。その限られた時間の中で見学できることは大変珍しいものでございます。
その後は斎宮歴史初物館を見学し、午後からは神宮についてみっちり講義を受けました。
また、夜は神宮でご奉仕している青森出身の方をお招きしまして、親睦を深めました。
3日目は皇大神宮(内宮)へ参拝しました。
宇治橋の前後にある鳥居は旧御正宮の棟木をきれいにして更に20年、その後は別宮の鳥居として20年使われます。こちらも前日にお祭りが斎行され、新しくなったばかりでございます。
その後、月読宮などの別宮を数か所参拝しました。
この研修を通して、改めてこうしていられることへの感謝の気持ちを感じました。
伊勢の神宮では別宮の遷宮がまだまだ行われております。
20年に一度しかお目にかかることができない事も沢山ありますので、是非、ご参拝されてはいかがでしょうか。
記:田川権禰宜