全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

第89回四條公祭並び庖刀碑慰霊祭が執り行われました。

2015.4.27 -[社務日誌

4月26日に第89回四條公祭(しじょうこうさい)並び庖刀碑慰霊祭(ほうとうひいれいさい)が執り行われました。

庖刀碑慰霊祭

このお祭りは、毎年4月下旬頃に青森市内の日本料理人で構成される団体の青森清庖会(あおもりせいほうかい)さんが主催となって執り行っている神事です。

庖刀碑慰霊祭

四條公祭とは景行天皇より膳大伴部(かしわでのおおともべ)の姓を賜った料理の祖神様である磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と、料理技法の四條流(しじょうりゅう)庖丁式を確立した四條中納言藤原政朝公(ふじわらのまさともこう)に、命をいただく食の恵みの感謝と、料理技法の向上を祈願する神事です。

庖刀碑慰霊祭

また、庖刀碑慰霊祭は使用出来なくなった料理人の命ともいえる庖丁の御魂を慰める神事で、平成8年に第70回四條公祭を記念して廣田神社境内にその庖丁を納めるための庖刀碑が建てられました。

庖刀碑慰霊祭

先ずはじめに廣田神社内にある庖刀碑の前にて青森清庖会の方々が参列のもと慰霊祭が行われました。

今年は納める庖丁はなかったものの、食への感謝、また、これまでに納められた庖丁に祈りを捧げました。

庖刀碑慰霊祭

つい最近まで寒い日が続いていましたが、気温も高くほのぼのとした天気の中で執り行うことが出来ました。

庖刀碑慰霊祭

昨年は金生稲荷神社の桜の木が満開でしたが、今年は散るのが早くほぼ葉桜となっていましたが、時折吹く風に僅かな花びらが舞い散り、とても春らしい景色となりました。

庖刀碑慰霊祭

祝詞奏上後、青森清庖会の役員の方々が玉串に祈念を込めて奉りました。

庖刀碑慰霊祭

終了後、今年も無事執り納めた記念に集合写真を撮っておりました。

庖刀碑慰霊祭

庖刀碑慰霊祭後にホテルの神殿へ移動して第89回四條公祭が執り行われました。

第89回四條公祭

四條公祭は、毎年青森市内のホテルで行われていますが、今年は国際ホテルさんの神殿にて執り行われました。

第89回四條公祭

青森清庖会会員の他にも、青森市長をはじめ、県議会議員、市内県外の飲食関係団体の代表の方々が参列されました。

第89回四條公祭

料理の祖である磐鹿六雁命、庖丁の祖である藤原政朝公に食の感謝への祈りを捧げ厳粛裡に祝詞を奏上しました。

第89回四條公祭

玉串拝礼では青森市長もしっかりと玉串に願いを込めて奉られました。

第89回四條公祭

参列者全員の玉串が捧げられ、本年の四條公祭も無事執り納め、神事の最後には宮司より伝統を繫ぐ本質というものをしっかりと見極め、これからも料理道に励んで欲しいという挨拶が述べられました。

第89回四條公祭

神事終了後はホテルの会場にて懇親会が開かれました。

これまでは2年に一度の開催でしたが、現会長ほか会員の思いにより、一年に一度は食にまつわる方々で懇親を深める機会があってもいいのではないかということで数年前から盛大に開かれるようになりました。

懇親会

懇親会では浪打会長(日本料理百代)から和食の持つ力の一層の啓発と、青森県が目指す短命県返上に尽力をしていきたいと挨拶が述べれられました。

また、来賓祝辞として名誉顧問の青森県議会議員、森内之保留氏、高橋修一氏、東京調理師振興会会長、高橋幸男氏から祝辞がありました。

懇親会

乾杯は青森国際ホテル社長の中山大輔氏から和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことで、より注目が集まるのを生かして更なる発展に繫げていきたいという乾杯の発声となりました。

懇親会は各料理人同士、様々な情報交換などを交わして大変盛り上がりました。

懇親会

中締めでは一般社団法人青森市食品衛生協会会長の三浦祐一氏からは、料理の神様から頂いた恵みと伝統を忘れずこれからも邁進していきましょうとの言葉で締められました。

世界の和食と認められた根底には、我々の営みが神様の恵みによって生かされているという料理人の心があって絶えず研鑽を重ね、至上のものとしてきた歴史があるからです。

ぜひ、青森の素晴らしい和食の文化に触れ、食べに行っていただければと思います。

青森清庖会様の益々のご繁栄と会員皆様の更なる料理技法向上を祈念申し上げます。