11時より一年で最も重要な神事である例大祭が執り行われました。

盛況であった前夜祭の宵宮の熱が冷めやらぬまま、雲一つない真っ青な空のもと、例大祭をご奉仕することが出来ました。

露店連なる宵宮や夜宮が例大祭そのものと思われがちですが、宵宮はあくまで例大祭のための前夜祭であり、本日執り行われた神事が例大祭となります。

津軽地方各地の神社の例大祭で奉納される、国無形民俗文化財に指定されている神職の家柄のみ伝承が許される津軽神楽も、今年も奉納されました。

津軽神楽は神職以外の奉仕は認められないため、日頃より稽古を積んでいる東青地区各神社の宮司等が参集してご奉仕をしていただきます。

本年は、昨年と演目を替えて、「神入舞」（神楽を行う舞台を祓い清める舞）、「磯浪」（火遠命が釣り針を海中に失ったときに、矛で藻をかき分けて探し出し、海神宮へ案内した綿津見神の舞）、「千歳」（翁舞とも武内宿禰の舞とも呼ばれる千歳を祝う舞）の3番の演目が奉納されました。

今年は5月より稽古を重ねていた宮司が磯浪を舞うこととなりましたが、今回が2回目の舞となり、大変緊張した中、何とか無事に神楽を納めました。

大変暑い中にも関わらず、氏子総代をはじめ、参列の皆さんが真摯に玉串に願いを込めて捧げ奉っていました。

皇室の弥栄と国の隆昌、世界の共存共栄、そして人々の更なるご多幸を祈念申し上げました。

終了後は恒例の記念写真を撮影して廣田会館にて直会（なおらい）となりました。

今年も氏子崇敬者同士、また、神楽奉仕者の神職の皆さんと様々語らいながら、例大祭が無事終えた喜びを分かち合い盛況裡の内に終了しました。