全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)を執り行いました。

2015.7.17 -[社務日誌

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭(しんどうしょうべえまさつぐおきな)の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)を執り行いました。

毎年、青森開拓の一大恩人の遺徳を称える進藤庄兵衛正次翁頌徳祭が7月18日に行われていますが、昨年の生誕400年に合わせて数年前より前夜祭として執り行うようになった神事です。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

前夜祭並び神入祭 (頌徳祭を執り行う奉告と御神輿に御霊代をお遷しする祭り)

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

昨年迎えた生誕400年の佳節にあたり、進藤庄兵衛正次がまちづくりを行った頃から、どのように街が生成されてきたのか、今現在の街の姿をご覧いただきたいという思いから、御神輿にお鎮まり頂き渡御することになりました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

廣田神社では数百年前までは頌徳祭のお祭りではありませんが、春秋に大祭が行われ農民漁民が勢ぞろいして御旅所を設けて盛大に御神輿を渡御する神幸祭が行われていました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

しかし、度重なる飢餓飢饉などによりいつしか中断されてしまったため、恒例として御神輿の渡御が行われるのは恐らく、数百年ぶりのこととなります。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

発輿祭並び参社 (出発するためのお祭りと参列者全員にて拝礼する神事)

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

台風の接近で暴風雨が心配され、昼ごろまでは雨の予報となっていましたが、パラパラと小雨が降ったものの神事では一切雨が降ることなく滞りなく行うことが出来ました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

まずは役員総代他、各協力団体の代表等が参列して前夜祭並び神入祭が厳粛に行われました。

今回は青森市内でまちづくりなどの活動を行うあおもりクリエイトとまちなかしかへらーずの高校生、大学生にも声を掛けたところ5名程参加してくれたので、神事から参列してもらいました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

本殿から御神輿へ「御」と呼ばれる御霊代をお遷しする際には明かりを消して神職の厳粛な掛け声だけが響く中で行われるため、張り詰めた空気が伝染し、参列者一同緊張の面持ちで参列していました。

その後、出発前に行う発輿祭では空も薄暗くなり、境内もより神妙な雰囲気となり、多くの参列者のもと御神輿よりねぶたへ御霊を分けて出発の御神酒を頂いて乾杯しました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

今年も長島小学校や古川小学校の子供等に声を掛けているため、多くの子供や保護者も集まり全員で出発の拝礼をして境内を後にしました。

渡御 (御神輿やねぶたが氏子区域を練り歩く神事)

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

今年も長島地区周辺を中心に、約1時間程練り歩く順路になりました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

台風の予報とはうってかわり、夏の暑さが肌をじとっとさせる夏らしい天気の中でも、元気よく子供たちが跳人をしていました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

囃子は例祭で奉納演芸して頂いている「龍鼓会(消防二分団・アサヒビール)」が今年も演奏して下さり、青森の夏を感じさせる豪快な囃子が響き渡りました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

権現様も相変わらず大人気で、縦横無尽にお花(奉納金)を納めて頂いた方のもとへ向かい、神職の祓いと共に頭を咬んで無病息災の祈願をして回りました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

若干、子供が今年少なかったものの、権現様に噛まれて喜ぶのは年齢に関係ないようで皆さん大変喜んでいました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

先頭のねぶたは毎年正月に干支ねぶたを奉納して頂いている穴水行憲さん製作のねぶたで、長島小学校の子供たち先導に従いながら豪快に回していました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

古川地域ねぶたも小回りが利くねぶたでスピードよく駆け回り、沿道の人々を楽しませていました。

大人気の天狗面で先導する導きの神様である猿田彦に加え、今回も総代4人の方に裃を着けて渡御に参加して頂きました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

小さい子供たちが途中で跳人に加わったり、囃子を体験してみたりと、2世代、3世代と色々な方が楽しそうに交流している笑顔が印象的でした。

無事、怪我事故することなく、氏子区域を渡御する事が出来ました。

宮帰り(無事神社へ戻った事を全員にて拝礼して奉告する神事)

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

到着すると戻ってきた挨拶の拝礼を全員で行い終了となり、子供達は神様のお下がりのお菓子の詰合せを受けて解散となりました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

神出祭 (御神輿にお遷しした御霊代を本殿にお遷りになるお祭り)

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

神入祭同様に、各団体の代表の方には最後に参列して、御神輿から大神様に本殿へとお帰りいただく神事を執り行いました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

終了後は花もちで奉納した方に授けている御神札と記念タオルを渡して全て終了となりました。

小直会 (神人供食という考えのもと神様へお供えされた御神酒などを頂戴する神事)

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

最後は境内にシートを敷いてお神酒を頂戴しながら楽しく懇談し、明日の本祭に向けて皆さん気持ちをひとつに終了しました。

進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)

氏子区域は広いため全て回れていないのですが、徐々に年数を掛けてすべての氏子区域を渡御できるようにしたいと思います。

皆様お疲れ様でした。