舞姫会の稽古が行われました。
2015.9.26 -[社務日誌]
平成27年9月25日に舞姫会のお稽古が行われました。
今日も会館に入るなり元気に挨拶して欠席することなく全員集合です。
始まるまではリラックスタイムで名刺交換したり、上級生の子と遊んだりして賑やかです。
はじめの会のために宮司を呼びに来る礼儀作法も、緊張しながらもみんなしっかりと板についてきました。
まだ、玉串の持ち方の向きなどで戸惑うこともありますが、ゆったりとした動作をしたり、周りに合わせて礼をしたりするなど、習った事をきちんと体現しています。
はじめに比べると手の付き方や挨拶の角度も日に日に上手になってきています。
今回も非常に嬉しい事があり、一人体調が優れず見学になってしまったのですが、その子が「一緒に体を動かす事が出来なくても、しっかりと皆の動きを見て学んで、次の稽古に活かしたいと思います。」と、今日の目標で話してくれました。
日本の芸事には見取り稽古といって、見て習うということも非常に大切な稽古の仕方としてあります。
もちろん、その事は知らずにとは思いますが、常に一緒にみんなで稽古しているという気持ちを持っていてくれていることが非常に嬉しく思いました。
先ずは基本作法から始めていきます。
腕の角度、目線の位置、足の揃え方などまだまだ基本が大事です。
今回は豊栄舞の一番を長めに復習しました。
忘れている部分もありましたが、動きそのものが舞の動きをするようになってきているため、あっという間に思い出していました。
1番とは違う2番の動きに惑わされないように一つ一つ確認しながら舞っていました。
いよいよ新嘗祭も近づいてきたことから、四人舞がどんな舞なのか先ずイメージを持ってもらうために、先生と一緒に3名のお友達と、大雑把に舞ってみました。
これまで真面目に稽古をしてきた成果からか、思ったほど難しさを感じる様子もなく、これからの四人舞の稽古も楽しみにしているようでした。
たっぷり稽古をした後は、恒例の休憩時間。
なぜか知るはずのないキョンシーの真似をしながら準備しているお友達がいました。
しっかりと準備しているんですが、みんな笑いが止まりません。
「いただきます」のご挨拶も元気いっぱいです。
お祭りでいただいたお菓子を用意しましたが、今風ではないお菓子もみんな結構食べられるみたいです。
自分で使ったものも、人が使ったものも、みんなでお片付けです。
さすが上級生のお友達は、ただ漠然と掃くのではなく、考えながらどうしたら効率よく掃除が出来るかを考えていました。
さて、いつもならここでもう一度稽古をしますが、今回は鈴木先生による舞のお話が行われました。
なぜ舞を奉納するのか。舞の歌詞はどんな意味なのか。
これを知らずして、どんなに技術が上達しても素敵な舞にはなりません。
きっと、上手くなるにつれてこの動作は何だろう。この歌はどういう意味なんだろう。なんで舞うんだろう。
と、少しずつ疑問が湧いてきたからだと思います。
お蔭さまで、みんな理解してくれたようで何よりでした。
終わりの会でも今日一日無事に過ごせたこと、稽古が怪我無く事故なく終えることが出来た事、みんなで拝んで神様にご報告しました。
最後に一人一人発表する報告も、自分自身の成長を客観的に見ることが出来るようになったからか、具体的な次回への目標や反省のお話も出るようになってきました。
来週はお休みですが、この期間にそれぞれ少しでも何かを感じ取って、再来週のお稽古がより素晴らしいものになることを期待しています。