舞姫会の稽古が行われました。
2015.10.16 -[社務日誌]
舞姫会の稽古が行われました。
毎月2回、池坊の葛西栄峰先生より奉納されるお花に、子供達は来るたびに気になるようで毎回見ています。
知識も凄く、知っているお花について色々説明もしてくれました。
始りの会も慣れた手つきで段取りよく進むようになりました。
特に高学年の子は細かい所まで気を使えるようになってきました。
一見当たり前であることも、当たり前に行うことは案外難しかったりしますが、重ねて稽古していくうちに動きが体に染みついてきました。
今日は自分たちの動きを客観的に見るために前回撮影した舞の映像を皆で見ました。
頭では出来ていると思っていても、存外、体の動きと繋がっていないことも多く出来ているはずなのにという思いに駆られることはよくあります。
それを客観的に見ることで感覚と実際の動きの差を縮めることができます。
自分たちの動きを見るのはとても新鮮だったようで食い入るように見ていました。
本来であれば拍子を学んでから歌、舞と稽古が進んでいきますが、会の発足時期が遅くなり舞の奉納まで時間がないということで、取り急ぎ舞の動きを先ず覚えてもらう様にこれまで指導してきました。
ただ、やはりしっかりした拍取り、舞いながらでも歌えるように覚えならなければ、舞っていても合わなくなるため今回は重点的に歌の稽古をしました。
フレーズ毎に歌を進めながら確認していく予定でしたが、舞いながらずっと聴いていて覚えてしまったのか、音楽を付けずともみんなしっかりと歌えていました。
拍子も稽古にて常に先生の掛け声を聴いていたからか、ほぼズレることもなく上手に出来ていました。
何事においてもいえることですが、今現在与えられていることを忠実に行うことも大切ですが、そこから及ぼす様々なことにも日頃から精察して自分の力とすることが何よりも大切です。
ビデオで自分たちの動きを客観的に見た成果からか修正しなければいないところに気付き、直していこうとする努力が見えました。
どうしても、90度手を伸ばすといっても感覚的に若干上向きの場合もあれば反対に下に向いてしまう場合もあるなど自分自身だけに頼ってしまうとちぐはぐになってしまいます。
ですから、奉納が近づいたきたこともあり、より周囲に合わせた動きをするように強めに指導しました。
それに応えて舞姫たちも必死についてきて徐々に合うようになり美しいバランスが取れるようになってきました。
全員で一通り豊栄舞の1番、2番を行った後、舞う側と見る側となうよう2組に分けて行いました。
見る側には舞っていた子供達の”悪い所”と”良い所”を見てもらいました。
悪い所を直せば当然良くなっていきますが、それだけではなく良い所も見てあげることで得意なものもより上達する事ができます。
休憩時間のお菓子は宮司が出張していた新潟と富山のお土産でしたがとても喜んでくれました。
お片付けでは舞姫の妹さんの赤ちゃんも興味津々で一緒に掃除をしてくれました。
お片付け係も手際がとってもよくなり時間も短縮されてきました。
その間、まっているお友達は全体稽古をします。
練習時間が足りないと一生懸命に今日も稽古に励んでくれました。
身のまわりの人だけではなく、お会いする人にはしっかりと元気よく挨拶するよう指導していました。
そうしたら、お片付けをする際に一階の大広間を借りていた団体の方々に舞姫たちが元気よく挨拶したところ、大変に褒めてくださり美味しいお蕎麦を御馳走になりました。
みんなも驚いたそうで、思いがけないところで挨拶する大切さを身に染みて感じたようでした。
林曹会の皆様ありがとうございました。
お夜食になってしまいましたが、子供達にとっても良い経験になりました。
来週も楽しく、厳しく頑張りましょう。