舞姫会の稽古が行われました。
2015.10.24 -[社務日誌]
平成27年10月23日に舞姫会の稽古が行われました。
新嘗祭の舞奉納まで残りちょうど一ヶ月となりました。
残念ながら先週に引き続いて1人が体調が悪く休みとなってしまいましたが、今日も元気にみんな集まってきました。
欠席したお友達が心配みたいでみんな早く会いたそうにしていました。
はじめの会では担当が一巡してまた小さな子からご奉仕となりました。
毎回子供達が担当する役割が違うにも関わらず、他のお友達がやっているのを日頃からしっかりと見ているからなのか、作法がどんどん綺麗になっています。
先ずは歌の稽古から始めましたが、いつものように一曲一曲通して歌うのではなく、先生が一小節歌ったその続きをランダムに当てて歌ってもらうという方法をとりました。
それも、歌詞をただ述べるだけではなく、拍子を崩さず且つ綺麗な歌声で続けるよう指導しました。
一曲通して歌うのではあればつい漠然と歌ってしまいますが、いつ自分が歌うかわからない状況であれば一つ一つをしっかりと捉えて常に聴いていなければ咄嗟に歌うことが出来ないからです。
最初は若干戸惑って上手くできない部分もありましたが、二回目に歌う時にはみんな綺麗な歌声でほとんど歌詞を間違える事無く上手に歌いきることが出来ました。
また、これまではお友達が舞っている姿や自分が舞っている姿をビデオで確認して良い所、悪い所を発表していましたが、今回は少し趣向を変えて先生が舞うのを見学して良い所、悪い所を発表してもらいました。
少しずつ舞が上達してきたからこそ、同時に見る目も養われてきています。
先生も常に稽古を重ねて指導にあたっていますが、舞が完成されているわけではありませんので僅かな部分でもまだまだ修正し向上しなければならない箇所があります。
ただ、それらは一般に見てわかるような間違いや修正箇所ではないため、ある程度舞を理解していないと分からないほどの些細な部分となります。
そのため、そのわずかな部分を気付けることによって、より高いレベルでの舞というものを自ずと習得できるきっかけになります。
発表では先生の予想した以上に細かく注意深く見ており、子供達の上達の早さに驚くと共に先生自身もまた良い経験となりました。
続いて、部活で遅れてきたお友達が合流したため複数人での舞を稽古しました。
新嘗祭当日にはこれまで一生懸命に稽古してきたみんなで舞を奉納させたいため、変則的ではありますが五人舞か四人舞に2人の一人舞をつける方法を考えています。
そのための稽古を重点的に行いました。
四人舞すら難しい複数人の舞を、五人舞という変則的な方法にも関わらず先生の指導をしっかり聞いて、言われたことを自分自身で咀嚼しながら頑張って修正をしていました。
これまでも感謝の心を常に教えてきましたが、今回の休憩タイムでは食前感謝、食後感謝というご飯を頂く際に唱える和歌をみんなで詠んでみました。
食前には「たなつもの 百(もも)の木草(きぐさ)も 天照(あまてら)す 日の大神の めぐみえてこそ」、食後には「朝よひに 物くふごとに 豊受の 神のめぐみを 思へ世の人」という本居宣長が詠んだ和歌に節をつけて歌います。
そのような作法があるのは新鮮だったみたいでみんな感心していました。
上級生2人はさすがに片付けるのが上手で、手際よく洗い物をしながら色んな話をしていたみたいです。
今回は一風変わった指導もあり、若干お稽古の時間がいつもより伸びてしまったため、早目に終わりの会を行いました。
11月からは拝殿にあがって舞を稽古してみたり、本番前には実際に着装してみたり、本番に近い形での稽古を展開したいと思っています。
最後にはしっかりと今日の稽古の総評を自分で発表して終了となりました。
お稽古が終わってもまだまだ元気なのは相変わらずです。
その元気な姿が神様に伝わるように残り一ヶ月稽古の励んでいきたいと思います。